【心筋梗塞×保険】心筋梗塞の治療方法とは

心筋梗塞の治療 

心筋梗塞の治療は再灌流(さいかんりゅう)療法という、閉塞した血管を再び開通させる治療をベースにして、カテーテルを用いた治療が実施されるのが一般的です。

カテーテルの補完としてステント治療が行われることもあります。

これらの治療法では上手くいかない場合や、梗塞が起きた場所がカテーテルに適さない場合にはバイパス手術にて血流を改善させる選択がなされます。

心筋梗塞は発症後6時間以内の処置によって生死が分かれるため、発症から6時間以内に血流を再開できるかが瀬戸際となる、スピードが問われる治療になります。

再灌流療法とは

再灌流療法はスピードと正確性が勝負であり、上手くいけば血液の供給を再開できます。

突然死を回避し、後遺症などをなるべく抑えることが可能です。

血液の供給が早急に回復すれば、閉塞により心筋が壊死するのを回避することができるのです。

カテーテルによる治療

カテーテルは再灌流療法の一つです。

カテーテルとは2mm程度の細い管状の医療器具のことです。

心臓を取り囲むように巡っている冠動脈の根元までカテーテルを挿入し、詰まっている部分や細くなっている部分を把握できたら、風船がついたバルーンカテーテルを通します。

バルーンを膨らませて血栓を砕き、血流を回復させる方法です。

バルーンカテーテルによる治療法は、経皮的冠動脈形成術と呼ばれています。 

ステント治療

バルーンカテーテル治療では血管を十分に広げられないケースや、血管の内側を被う内膜が傷ついている場合などには、ステントと呼ばれる方法で対処します。

人体には害のない網目状になった金属の筒を、冠動脈の狭くなったところへ配置する方法です。

血管を内側から支え広げるために開発された医療機器で、血管が再び詰まってしまう危険性も減らせます。

冠動脈バイパス術 

カテーテルやステント治療が適さない場合や功を奏さない場合には、冠動脈バイパス術が選択されるでしょう。

狭く詰まった冠動脈の先に、内胸動脈や胃大網動脈などをつなげる、高度な技術が必要な手術です。

元気な動脈をつなげることで、バイパスと呼ばれる血管の迂回路を作り上げる方法になります。

新しく形成されたバイパスから心臓に血液が流れるようになり、血流改善効果が持続します。

もっとも開胸手術ですので、身体的な負担が大きく、時間もかかります。

手術後の治療 

手術後も心筋梗塞が再発しないよう、脂肪過多の食事などで動脈硬化を引き起こさないように食生活に気を付けるとともに、血液がサラサラになる薬の処方が行われるケースが多いです。