【糖尿病×保険】糖尿病で治療中の方が生命保険に加入するには

そもそも入れるかを確認しよう

生命保険は死亡時に生命保険金が、契約者があらかじめ指定した受取人に支払われる保障です。そのため、死亡リスクの高い方は入れないのが通例で、契約にあたっては健康状態を確認されます。

原則として過去5年内になんらかの疾病と診断され、通院や入院、手術などの履歴があると加入ができません。

もっとも、近年は糖尿病をはじめ、生活習慣病の人工方が増加傾向にあり、生活習慣病の方が入れないとなると、中高年を中心に保険に入れなくなる人が続出傾向にあります。

そこで、各保険会社では引受基準緩和型と呼ばれる保険を販売するようになりました。

健康な方より保険料を高めに設定したり、支払に一定の条件や制限などを付すことで病歴のある方でも入れる保険です。

もっとも、各社各様ですので、自分の症状や病歴で入れるかどうか、よく調べなくてはなりません。

種類や症状によっても異なる 

糖尿病には1型と2型があります。

いずれも、合併症のリスクや症状が悪化すれば失明や身体の壊死に繋がり、死亡リスクも高い病気の一つです。

もっとも、2型は生活習慣病に分類されることから、生活習慣の改善で症状が軽減されたり、血糖値を安定的にコントロールすることも可能です。

これに対して1型はインスリン注射が不可欠で、血糖値が下がると卒倒するケースも少なくありません。

糖尿病に起因する死亡リスクに加えて、倒れて頭を打ったり、駅のホームなどに転落して死亡する事例も少なくないことから、2型よりも引き受け基準が厳しくなる場合があります。

診査方法を確認

病歴などの告知のみで入れるのか、職場や地域で受けた健康診断書や人間ドックの結果表の提出が必要なのか、契約にあたって改めて保険会社の診査センターや社医による健康診断を受ける必要があるかを確認しましょう。

告知のほうが簡単に思えるかもしれませんが、現在の健康状態がより明確に分かる健康診断書の提出のほうが、引き受け基準が緩和されたり、ニーズに合った生命保険額を確保できるケースもあります。

保険料を確認

保険料が健康な方に比べてどの程度高くなるのか、高い保険料を支払って自分が必要な保障を得られるのか、よく確認しましょう。

高い保険料を払ったのに支払に制約があるなど、ニーズを満たさない場合もあります。

加入後や受取人が請求する際に、考えていたのとは違ったということにならないよう、契約条項や重要事項説明書を契約前にチェックしたり、問い合わせするなどして詳細を確認しましょう。