【糖尿病×保険】糖尿病の治療に必要な保障額を考えよう

糖尿病で入院が必要になるケース

糖尿病の治療の基本は2型の場合は生活習慣を改めること、1型の場合はこれに加えてインスリン注射などが行われます。

また、血糖値に加えて血圧が高い、コレステロール値が高いなどの場合は、降圧剤や血液をサラサラにする薬などが投与される場合もあります。

基本的には在宅による治療となりますが、症状が悪化して合併症などを併発した場合や、血糖値がなかなか改善されずに血糖コントロールを図るための入院が必要になることもあるでしょう。

また、1型の場合、血糖値が急激に下がって倒れ緊急搬送された結果大事をとって入院や、検査入院が必要となることがあります。

糖尿病による入院にはいくら必要?

生命保険文化センターによる調査によると、高額医療費制度なども利用したうえで1日あたりの入院の自己負担額は令和元年度で23,300円です。

継続的に調査が行われていますが、入院の自己負担額は上昇傾向をたどり続けています。

糖尿病の平均的な入院期間は症状によって異なってきます。

・血糖コントロールのための入院は、良好に推移したとしても7日程度かかりますので、16万円ほどの費用が必要になります。

・生活習慣を改善するための糖尿病の教育入院は14日が目安となるため、32万円ほどかかる計算になります。

・合併症のケースは状態により異なりますが、平均すると14日程度が目安で32万円ほどかかる計算になります。

医療保険や医療特約では入院日額をいくらに設定するか考える必要があります。

この点、平均自己負担額の23,300円を全額保障で準備しようとなれば、保険料がかなり高くなってしまいます。

糖尿病で入院する確率が100%あるわけではありませんから、入院確率と保険料負担の関係を考え、その半額である日額10,000円を保障でカバーできると安心です。

糖尿病の重症化に備えて

糖尿病では悪化すると失明したり、手足の先が壊死して手術により切断しなくてはいけなくなるケースもあります。

重症化に備えて、五大疾病特約や特定重度生活習慣病保険などに加入して、保障を受ける体制を整えておくと安心です。

保険会社によって保障内容や支払い条件は異なりますが、たとえば、糖尿病により6ヶ月以上インスリン治療を継続するなど、一定の病状に至ったときに保険金を受け取ることができます。

保険金額は一時払いとなり、保険会社や商品内容によって100万円から1000万円などの設定ができますが、もちろん、保障額が高くなるほど保険料は高くなります。

また、糖尿病になる前に加入するなど、リスクに備えた準備が必要です。