通院しながら癌と向き合う

 


癌治療の不安

癌というと長期入院や手術がイメージされます。
入院して手術するだけでは終わらず、再発を防止するために抗がん剤治療などが継続されるケースも多いです。
治療が長期にわたるため、放射線治療や薬物療法を行うたびに入院することになれば、仕事もしにくくなります。
これまでは癌闘病のために、仕事を辞める方も少なくありませんでした。
癌治療は長期に及び、先進医療など健康保険が適用できない治療もあるため、多額の医療費がかかります。
そのうえ、仕事を辞めて収入が途絶えると、満足のいく治療が受けられなくなるかもしれません。

 


通院による治療もできる

現在では放射線治療や薬物療法、緩和ケアなど、手術以外のほとんどの治療が通院でも可能となっています。
通院しながら治療が継続できれば、仕事を辞めることなく、平日に仕事がお休みの日や有給休暇を使いながら仕事と治療の両立が可能となります。
癌に罹患される方の中には、子育て中の方も少なくありません。
お子様がいるのに頻繁に入院して治療を受けることになると、ご家族のことが心配ですし、お子様もママやパパに甘えられず、不安な時を過ごすことになります。
通院で治療ができれば、家族との生活を続けながら、安心して治療が受けられるのもメリットです。


副作用の不安も解決

抗がん剤や放射線を使った治療では、気持ちが悪くなるなど副作用が出ることが多いです。
副作用の心配がある中、通院での治療は不安かもしれません。
もちろん、不安な方は入院しての治療も可能です。
また、通院専用の癌外来には専門医をはじめ、癌看護専門看護師や癌専門薬剤師などのエキスパートが揃っています。
副作用の不安をはじめ、仕事と治療スケジュールの調整や家での過ごし方、セルフケアについてなど、さまざまな事柄に相談に乗ってくれます。
通院での治療後、気分や体調がおさまるまで休むこともでき、患者さんに寄り添ったサポートをしてくれるので安心です。


心配を上回るメリットも

癌に罹患すると進行や再発の不安だけでなく、治療が辛い、副作用で苦しいなどさまざまな悩みが生まれます。
入院して、いつ退院できるのかわからない不安の中で治療を続けると、精神的にも辛くなります。
働けなくなって医療費を賄えるだろうか、長期休職で仕事のポジションはどうなるのだろうか、家族はどう過ごしているだろうか心配はつきません。
通院による治療が受けられることで、経済的な不安が緩和され、仕事でやりがいを得て、癌治療と向き合うモチベーションも高まります。
支えてくれる家族の笑顔に癒されながら、頑張ろうと思えます。