【ADHD×保険】ADHDはいつ発症するのか

ADHDは急に発症する?

ADHDは急に発症するものなのでしょうか。
ADHDの原因はまだ解明されていませんが、脳になんらかのトラブルが生じていると解されており、先天的なものとされます。
そのため、いきなり発症するものではありません。
ただ、症状の出方は人それぞれです。
周囲が気づきやすい症状、気づきにくい症状もあるため、もともとADHDを持っていても、急に発症したような印象を受けるかもしれません。
ですが、発症したというよりは、気づける状態になった、もしくはようやく気づけたということになります。

よくある発症例

発症というより、実際には気づいた症状ということになりますが、以下のようなケースがあります。
幼稚園や保育園までは、ちょっと落ち着きがない、飽きやすい性格だなと思っており、小学校に上がれば、だんだん落ち着いてくるだろうと思っていたようなケースです。
ですが、小学校に上がったことで、性格や幼さからくるものではないと気づく状態が見られます。
たとえば、授業中、ほかの児童が座って先生の話を聞いている場合やノートを取っているのに、1人で立ち上がって教室中をフラフラ歩くことや教室から出て行ってしまうような行動が見られます。
こうした行動が数回続けば、何かおかしいと感じることでしょう。
幼い時期は性格やしつけの問題かなと気づけずにいたのが、年齢が上がるほど、ほかのお子さんがルールに従って集団生活を送るようになり、ADHDの症状が目立つようになり、気づくことは多いです。

大人になってから発症?

子どもの頃はわからなかったのに、大人になってから発症したと言われるケースもあります。
ですが、これも生まれつきADHDであったのが、大人になって気づいたというのが正しい表現です。
特に今、大人の方が子どもの頃は、ADHDという言葉や発達障害といった言葉をほとんど聞く機会がなく、そんな症状があることさえ知られていませんでした。
何かおかしいと思いながらも、ADHDとはわからなかっただけというケースもあります。
そのため、大人になってから、もしかしたらADHDかもとクリニックを受診する方も増えています。

熱とともに急性神経症状が出る

熱が出るとともに、意識障害や痙攣などの急性神経症状が出てしまうケースもあります。
神経症状が出た時には、さまざまな感染症が考えられます。
主にインフルエンザやウイルス性脳炎、日本脳炎などです。

大人の診断は難しいことも

 

大人のADHDとしてよく見られるのは、課題や業務をやり遂げられない場合や業務を進めるのが遅い、落ち着きがない、忍耐力がない、転職を繰り返す、人間関係がうまくいかないといったものです。
もっとも、大人になると気分障害や 不安症といった後天的な精神疾患の可能性やアルコール依存やレクリエーショナルドラッグを乱用することでも、同じような症状を引き起こすことがあり、ADHDかどうかの診断が複雑になります。