てんかんの治療に向けて取り組んでいきたいこと

治療の基本

てんかんの治療の基本は抗てんかん薬を使った薬物療法です。
規則正しい生活をしながら、毎日、決まったタイミングで、決められた量を規則正しく服用しなくてはなりません。
薬物療法を一定期間、ルールを守って行っても発作が軽減されないなどの場合にのみ、手術や食事療法が実施されます。

リハビリ療法

てんかんの患者さんの中には、発達の遅れが見られた場合や体の障害が生じるケースも少なくありません。
また、薬物療法や外科療法を行っても、まったく発作が出なくなる方は少なく、再び発作が起こるかもしれないという不安を抱えている方も多いです。
そのため、日常生活や社会生活に適応できるよう、精神面から肉体面に至るまでリハビリなどを通じて、生活しやすい状態へと改善、回復させる取り組みが行われることもあります。
作業療法士による認知機能の改善やストレス対処法のトレーニング、就労ができるように必要なリハビリが実施されます。

 てんかん手術とリハビリ

てんかんの手術を受けた場合、術後に可能な限り早い段階でリハビリを行うことが必要です。
脳神経などの手術を行うことから、術後しばらくは思うように手足を動かせなくなることや言葉がうまく出てこなくなることがあるためです。
術後の状態に応じて、作業療法や理学療法、言語療法などのリハビリが実施されます。

 

社会参加や社会復帰に向けたプログラム

てんかん治療を行って発作の頻度が減ることや症状が軽減されることはありますが、完全に発作がなくなるのは難しいのが実情です。
また突然発作が起こるかもしれない、それが家族がいる自宅ならまだしも、学校や職場、公共の場などであると、いっそう不安が募ります。
てんかんの知識や発作のメカニズムを学び、自分の症状を理解し、てんかんとの向き合い方や自分で対処できることを学ぶプログラムなども行われています。
自分の発作がどのような時に起こりやすいかを分析し、ストレス耐性を高めることやリラクゼーションを図るなど、セルフコントロールする方法を身につけることも大切です。
てんかんという病気と向き合い、自分の症状の現れ方などを理解することで、発作が起こらないように努めることや発作が起きることを友人や職場の同僚などに自ら説明し、発作時のサポートを受けるなど環境づくりをすることが可能となります。
発作が出るからと不安になって、自宅に引きこもっていては生活もできず、人生も楽しめません。
こうしたプログラムを通じて、てんかんと上手に付き合っていくことも必要です。