【てんかん×保険】てんかんかなと思ったらどこに診察に行けばいいのか

てんかんの診察はどこに行けばいいのか

てんかんであるかの診断や、治療を受けていくには専門的な知識が必要です。
診断にあたってはこれまでの症状のヒアリングをはじめ、家族などによって撮影された、てんかん発作と思われる動画の検証、脳波検査やMRI、血液検査などが実施されます。
てんかんとにた症状を示す疾患として、各種の精神疾患や代謝性疾患、薬物・アルコール中毒をはじめ、自律神経疾患や心臓循環器疾患など多岐にわたるため、確実な診断が受けられるよう、専門性の高い医療機関や専門医のもとで診察を受けることが大切です。

てんかん専門医療機関

てんかん症状のある人が、お住まいの地域で適切な支援を受けられるよう、てんかん地域診療連携体制整備事業が推進されています。
全国で均一なてんかん診療を行える体制を整備する国の事業であり、2015年度から3年間にわたってモデル事業が行われた後、2018年度からは本格的に実施されています。
てんかん診療の地域連携と、てんかん拠点医療機関のネットワーク強化を図ることが目指されており、以下のような医療機関で診察を受けることが可能です。
 
・てんかん支援拠点病院
 
都道府県単位で実施されており、大学病院などがてんかん支援拠点病院になっています。
2021年7月時点で、全国23道府県にてんかん支援拠点病院があります。
お住まいの都道府県に拠点病院があるか、確認してみましょう。
 
・てんかん全国支援センター
 
全国統括をする医療機関で、現在、東京にある国立精神・神経医療研究センター病院が指定されています。
脳神経小児科、精神科、脳神経外科、神経内科のてんかん専門医が連携し、あらゆる年代のてんかん患者に対応できる体制が整えられています。
 
・てんかんセンター
 
全国で活動するてんかんセンターにより構成される全国てんかんセンター協議会(JEPICA)の加盟施設が全国各地にあるので、一覧から調べてみましょう。

てんかん専門医

日本てんかん学会が認定する、てんかん学会専門医がいる医療機関を日本てんかん学会のサイトで検索して受診することが可能です。
てんかん専門医の認定条件として、多くのてんかん患者を実際に診療してきた実績があり、診療に必要な臨床的能力を十分備えていること、そして、日本てんかん学会専門医(臨床専門医)試験に合格することが求められます。

てんかん支援ネットワークの活用

厚生労働省・都道府県・てんかん学会・てんかん協会・全国てんかんセンター協議会の支援のもと、てんかん支援ネットワークが運営されています。
全国のてんかん医療を行っている医療機関の情報が掲載されているので、検索してみましょう。