てんかんの治療の種類と主な治療方法

てんかんで行われる治療法

脳の慢性疾患であるてんかんは、非常に激しい電気的興奮が突然発生することにより、身体が痙攣したり硬直したりというさまざまな症状を起こす病気です。

これらの症状が「てんかん発作」と呼ばれるもので、繰り返し発作が起こるのが特徴と言えます。

てんかんの治療にはいくつか種類があり、薬物療法と外科手術による治療、さらに迷走神経刺激療法や食事療法、そしてACTH療法が挙げられます。

この中でもっとも主流となるのが薬物療法で、薬物療法による効果が得られない場合には他の治療法を選択するのが一般的です。

てんかんの薬物療法とは

大脳の過剰な電気的興奮が原因で起こるてんかん発作を抑えるためには、この興奮を抑える働きがある抗てんかん薬を服用するのが効果的です。

抗てんかん薬はてんかん発作を起こさないようにすることを目的としたお薬で、数多くの薬が治療で用いられています。

てんかんは人によって発作の症状が異なるため、症状に合ったお薬を処方することが重要です。

てんかんに用いられる薬の種類が多岐にわたっているのは、それぞれの症状に合わせた投薬を行う必要があるためと言っても過言ではありません。

抗てんかん薬はかなりの種類があるものの、どの薬がどのようなてんかん発作に効果を発揮するかが把握されているのも特徴です。

抗てんかん薬の処方は医師が発作のタイプを見極め、さらに年齢や性別、体重やその他の薬との飲み合わせなどを考慮して決めていきます。

 

薬物療法での注意点

てんかんの薬物療法は、てんかん発作を起こす可能性のある間、ずっと続ける必要があります。

そのため決められたとおりに薬を服用することが大切で、勝手に服用を中止してはいけません。

また薬にはどうしても副作用の問題があり、抗てんかん薬では眠気や身体のふらつき、発疹などが出ることが考えられます。

てんかんの薬物療法は1種類のみで効果が期待できなかった場合、2種類以上の薬を用いることもあるため、副作用が出た場合に薬の変更が行われることも少なくありません。

さらに長期間服用すると肝機能の低下や白血球の減少なども起こり得ますので、定期的な検査が必須となります。

 

その他のてんかん治療法

薬物療法で目立った効果が得られなかった場合、他の治療法として脳の外科的手術を行います。

手術が適しているのは抗てんかん薬でも発作が止まらなかったり、服用を開始してから3~4年が経過しても改善が見られない場合などです。

また迷走神経を刺激する迷走神経刺激療法や、難治性てんかんの際に選択されるケトン食療法などの食事療法もあります。

さらに症候性てんかんに対して効果が高い脳下垂体ホルモンのACTHを筋肉注射するACTH療法も、薬物療法以外で行われるてんかんの治療法となっています。

入院による治療やリハビリ

てんかん治療の基本は、抗てんかん薬による薬物治療と生活リズムを整えることです。

急な発作を起こしても、少し休ませれば回復するのが一般的です。

しかし学校や職場、外出先などで倒れれば、救急搬送され、そのまま大事をとって入院するケースは少なくありません。

また、発作の頻度が多かったり、重篤な症状を示したり、これまでとは違った症状が出た場合には検査入院をしたり、入院による薬物治療が行われることもしばしばあります。

入院後にリハビリ目的の入院をするケースもあります。