糖尿病の治療法の3本柱とは

糖尿病治療の3つの柱とは

糖尿病にはインスリンが不足する1型糖尿病と、生活習慣病と呼ばれる2型糖尿病があります。

原因や症状に違いがあるため、内容は少し異なりますが、いずれのタイプでも治療の3本柱となるのは、食事療法・運動療法・薬物療法です。

食事療法について 

これまでの食事内容を記録してもらい、食生活のどこに問題があるかをチェックします。

摂取エネルギーの過剰をはじめ、脂肪の取り過ぎなどを確認し、一人ひとりの症状やライフスタイルを踏まえて、規則正しい適切な食習慣に見直せるよう、食事指導などが行われます。

適切な食事療法を行うことで、血糖値や脂質の値を低下させることが治療の目的です。

運動療法について 

運動不足になると筋肉や骨格筋が減少する一方で、脂肪細胞の増大がもたらされます。

これによって血糖値を下げるインスリンの抵抗性が助長されてしまい、体内の血糖の処理を妨げることにつながります。

運動療法の目的は血糖を下げるためだけではなく、インスリン抵抗性を軽減し、糖尿病の進行や合併症を予防することです。

なかでも2型糖尿病患者や、肥満度が高い患者の治療にあたっては、体内の過剰脂肪を減らすことが不可欠になります。

体脂肪を減少させるためには、食事療法によって摂取エネルギー量を減らすだけでは非効率であり、なかなかうまくいきません。

そこで、摂取エネルギーを抑える食事療法に加えて、運動療法をすることで消費エネルギーを増やし、筋肉量を増やし、脂肪が燃焼しやすい身体を作ることができます。

体脂肪を減少させるには身体に十分に酸素を取り入れながら行う有酸素運動がおすすめで、無理のないウォーキングやサイクリングなど、少なくとも115分から30分、忙しい方でも、週3回程度は行いたいものです。

薬物治療について 

1型糖尿病では、インスリン分泌細胞である膵臓のβ細胞が破壊されてしまい、インスリンが不足してしまうため、治療にあたってはインスリン注射が不可欠です。

これに対して2型糖尿病では、食事療法と運動療法が基本で、インスリン分泌の低下とインスリン抵抗性の両方が原因している場合などにおいては薬物療法が追加されます。

薬物療法には、以下のようなものがあります。

・食事による血糖値の上昇を抑えるαグルコシダーゼ阻害薬

・服薬すると速やかにインスリン分泌が促進される速効型インスリン分泌促進薬

・膵臓のβ細胞からのインスリン分泌能はそれなりに保たれているけれども、食事療法や運動療法だけでは十分な血糖が得られない場合に用いられるスルホニル尿素薬

・肝臓での糖新生の抑制や消化管からの糖吸収の抑制、筋肉や脂肪組織におけるインスリン感受性改善といった効能があるビグアナイド薬