ADHDについて理解を深めよう

ADHDとは

ADHDは注意欠如多動性障害とも呼ばれ、最近よく見聞きするようになった発達障害の一類型です。
名称が示す通り、集中できない、ミスや忘れ物が多いといった注意欠如が起こりやすく、じっとしていられない、突然動き出すなど多動性の行動が起こります。
子どもをはじめ、大人になっても症状が続く方が少なくありません。
原因は解明されていませんが、生まれつきの脳の発達になんらかの問題が生じていると推察されています。
そのため、育て方やしつけによって発症するものでもなければ、しつけや教育によって、簡単に改善できるものでもありません。
かつては子どもの頃の落ち着きのなさに過ぎず、大人になるにつれ改善されると考えられていました。
ですが、近年の研究や調査データなどから、大人になっても引き続き、同じような症状が見られ、社会生活や家族生活に支障を来す方がいることがわかっています。

子どもの頃によく見られる症状

生まれつきなので幼い時からなんらかの症状が出ていますが、幼稚園や保育園で他の子と一緒に過ごすようになった場合や学校に入学して規則正しい集団生活が行われるようになると、注意欠如や多動性の症状が目立つようになります。
入園や入学後に、ADHDではと気づくご家族も少なくありません。
友達と集中して遊べない、授業中に突然フラフラと立ち上がって歩き出す、話を聞いていない、忘れ物や失くし物が多い、整理整頓ができない、何かをやり遂げられないといった症状が見られます。

大人になってからよく見られる症状

子どもの頃にADHDと気づかないまま過ごし、大人になり仕事をするようになってから、思うようにいかず悩む方も少なくありません。
ケアレスミスが多い、約束を忘れてしまう、計画が立てられない、物事が完結できない、会議中にフラフラと立ち上がる、人の話を遮って意見を言ってしまう、順番が守れず割り込みをする、車の運転でスピードを出しすぎる、無理な追い越しをしがちといったものです。
症状が顕著であるほど、職場や友人から要注意人物扱いされる場合や変わった人と思われやすくなります。
ADHDについて理解が得られれば、周囲にフォローしてもらうことも可能です。
ですが、本人も周囲も気づかない場合、本人は自分はダメな人間だと悩み、周囲は関わりたくないと離れてしまいかねません。
仕事のミスが多い、大きなトラブルを生じさせたなどとして、自主退職を促されるなどのリスクもあるため注意が必要です。