脳卒中は治るの?

なぜ脳卒中は完治させられないのか

脳卒中は治ると解釈されることがありますが、実は完治することはありません。
脳という器官は特殊であり、ほかの臓器と違って再生力がないためです。
それゆえ、脳卒中によってダメージを受けた脳組織が元に戻ることはありません。
ただ、早期の脳血管内治療によって、症状がある程度改善するケースはあるので、脳組織ではなく症状にターゲットを絞れば治るという解釈はできるでしょう。
血管を詰まらせないために大切なのは、早期検査と診断にあります。
脳卒中の治療は迅速な対応が決め手になり、早期発見・対処をするのが理想的です。
そのため、定期的に脳ドックを受けて、脳血管の状況を把握しておきましょう。
診断が遅くなればなるほど対処が遅れるので、症状の改善は難しくなってきます。

健全な生活を取り戻せる確率は昔より高い

脳卒中は現在でも怖い病気であり、癌・心筋梗塞と並んで死亡率TOP3に入っています。
かつては脳卒中になれば、命を落とさずに済んでもリハビリ生活が必須になると言われていました。
しかし、現在は治療法の進歩により、早期発見ができれば健全な日常生活に戻れる可能性が高くなってきています。
そのため、昔と比べれば、ある程度症状が治る確率は高くなってきています。
もちろん、脳組織は修復しないので、本当の意味での完治はありませんが、重要なのは日常生活においてどれだけ支障が出ないようにできるかです。
いずれにしても、発見が遅れると症状が進行し、日常生活における支障や制限は大きくなっていくでしょう。
それゆえ、今も昔も早期発見が大切な点においてはなんら変わっていません。
日頃から動脈硬化を進行させない対策を徹底し、脳血管の流れを停滞させないように工夫してください。

最大の対策は発症させないこと

脳卒中を発症した場合、脳画像で確認すると症状が改善していないのがわかります。
たとえば、車に衝撃を与えてへこんでしまった場合、それが元の形状に戻ることはないでしょう。
脳は機能が修復しませんし、車のように修理をして元に戻すこともできません。
それゆえ、脳卒中を発症させないように、日々の生活における危険因子を遠ざけていくことが大切です。
たとえば、肥満や糖尿病、高脂質症などの血管にダメージを与える症状は脳卒中のリスクになります。
ほかにも、過度の飲酒や喫煙に注意し、適度な運動を心がけてください。
危険因子を減らすことは自主的に可能であり、脳卒中を発症する前であれば予防対策ができます。
脳卒中は完治しないと認識しておくことが、脳を守ることにつながるのです。