緑内障の進行を食い止めるための治療法

緑内障は改善や完治が困難 

視神経が一度ダメージを受けると元に戻ることはありません。

そのため、治療によって緑内障を完治させたり、改善することはできません。

緑内障の治療はこれ以上視野が狭くならないように、眼圧を下げることが基本です。

主な治療法としては薬物療法、レーザー治療や手術となりますが、レーザー治療や手術によって眼圧が下降しても、その効果は半永久的に維持されるとは限りません。

進行を食い止めるために、複数回の手術が必要になるケースもあります。

薬物療法について

薬物療法では、点眼薬を使った治療が基本です。

眼圧を下げる点眼薬として、房水の産生を押さえるタイプと房水の流出を促すタイプがあります。

症状により、23種類の点眼薬が併用されることも少なくありません。

緑内障は血流障害が悪化の原因になることもあるため、点眼薬では十分な効果が得られない場合には、血流改善を促す薬などの内服薬が処方されることもあります。

また、緑内障で機能が低下した視神経や網膜をサポートするために、ビタミンB12製剤やサプリメントが処方されるケースも増えてきました。

ただし、市販の目薬の中には眼圧を上昇させてしまうものもあるため、市販薬の使用には注意し、医師や薬剤師への事前相談が不可欠です。

外科的療法について

薬物療法を行っても、視野の欠損が進行してしまう場合には外科的治療が検討されます。

外科的治療には、房水が排出される部分にレーザーを照射して、房水の流出を促進させて眼圧低下を促すレーザー療法や線維柱帯の一部を取り除いて房水の逃げ道をつくる線維柱帯切除術があります。

いずれも短時間で終了し、手術前後の日常生活の制限もほとんどありません。

身体的にも時間的にも比較的負担が少ない方法です。

観血手術について

薬物療法やレーザー療法による外科治療を行っても眼圧が下がらないケースや、視野が狭くなってしまうケースでは観血手術が行われることもあります。

観血手術には大きく3つの方法があります。

流出路再建術

房水の通り道を通りやすくする方法で、510分程度と短時間で終わるので、身体的な負担も少なくてすみます。これは局所麻酔で行われます。

濾過手術

房水を球結膜下に逃がす方法で、手術時間は30分程度で済むケースがほとんどです。これも局所麻酔で行われます。

観血手術

濾過手術を行っても眼圧を下げることが難しい重篤症状の場合には、観血手術が行われます。チューブから眼球周囲の深部に設置するプレートへ逃がす方法で、チューブシャント手術とも呼ばれます。