てんかんの発作も症状はさまざま

突然起こるてんかんの発作

てんかんの発作は前兆を感じる方もいますが、多くの場合、突然起こります。
家族がいるリビングや教室、職場などであれば、まだ気づいてくれる方がいるのでいいのですが、自宅でお風呂に入っている時や、道路を横断している時、1人で公園にいる時など、いつ起こるかわかりません。
また、発作といっても、その方の症状や時と場合によりさまざまです。

意識のある発作

意識を失うことや倒れることもなく、自分でも状態がわかっている発作です。
顔がひくひくすることや手足のごく軽い痙攣やしびれ、胃のあたりが気持ち悪い、鳥肌が立つといった身体症状が現れることがあります。
また、昔の記憶がフラッシュバックすることや急に喋れなくなる、時計の音が早く感じるなどの症状が起こることもあります。

焦点意識減損発作

意識がボーっとし、活発な行動を取ることがある周囲を驚かせるような発作です。
本人はその時のことを覚えていません。
急にそれまで行っていた行動が止まり、顔の表情や姿勢はほとんど変わらないまま反応がなくなります。
意識が曇ったようになり、突然、部屋から飛び出すことや崖をよじ登るような突飛な行動に出ることも少なくありません。

意識が短時間とぎれる発作

意識が短時間とぎれる発作と、体の一部がピクッと動くミオクロニー発作が起こる状態です。
周囲に家族などがいる場合、万が一、倒れた時に備え、安全な環境を確保しましょう。

痙攣を伴う発作

てんかんの発作の典型的な発作で、大発作と呼ばれることもある症状です。
全身が硬直し、細かい痙攣が10~20秒ほど続きます。
手や足が強く突っ張り、体はのけぞり気味になるので、周囲の方は驚かれるかもしれません。
その後、リズミカルな痙攣が30~60秒くらい続きます。
体がこわばっている時は呼吸は止まっていますが、硬直が緩和されると呼吸が深くなり、口から泡を吐くケースも多いです。
尿や便を漏らしてしまうこともあります。

倒れる発作

てんかんの発作もさまざまなパターンがあり、すべての発作で倒れるわけではありません。
ですが、倒れた際に頭を打つ場合や手をついて捻挫や骨折するようなケースもあるので注意が必要です。
たとえば、体がこわばる痙攣が起きると、棒状に倒れることがあります。
また、意識がもうろうとし、立っていられなくなって倒れることもあります。
脱力するタイプの発作では、崩れるように倒れる場合や尻もちをつくケースが少なくありません。
ピクッとするミオクロニー発作の場合、まるで足払いをされたように倒れます。
倒れても自分で置き上がれる場合と、倒れた後に強直した状態になることや意識を失ってしまう場合もあるので注意しましょう。