感染症 回復

回復の判断

感染症から回復したかどうかは、検査と医師の診断によるのが原則です。
症状が治まり、体調も気分も良くなってきたからといって、自己判断で治療を終え、外出するなど通常生活に戻ってはいけません。
症状が酷かった時に比べて体も心も楽になったとしても、わずかでも感染の原因となる細菌やウイルスが体内に残っていれば、他者に感染させてしまうおそれがあるためです。

入院治療と自宅療養における回復

入院治療を行っている際は、決められた薬の投与や一定期間の経過、症状が改善されたなどの状況が見られた際に検査を行い、陰性になれば、状態を見て退院の決定がなされます。
自宅療養の場合は、特に注意が必要です。
仕事がある、学校の授業に遅れると焦る気持ちはわかりますが、自己判断で回復したと外出することで、職場や学校で感染させてしまうおそれがあります。
自宅療養の場合、処方された薬を処方日数で飲みきり、症状が治まった段階で医療機関で診察を受けましょう。
検査のうえ、陰性となっていれば、医師の指示と体調の回復を見て、通常の生活ができるようになります。

体力の回復

感染症の種類や症状によっては、長期間高熱にうなされたり、咳などの症状が出たり、下痢や嘔吐などが続き、体力を奪われているケースが少なくありません。
数週間にわたって病院のベッドに寝たきりである場合や食事も十分に取れず、体力が落ち、体重が落ちるなどします。
人に感染させるウイルスや細菌が消滅しても、すぐに元通りの日常生活が戻れるとは限りません。
まずは無理せず、体力の回復に努めることが大切です。
特に高齢者などの場合、1~2週間ほどの寝たきりが続いただけでも、筋肉が衰え、足腰が弱る場合や歩けなくなるケースもあります。
体力を回復させつつ、専門のスタッフからリハビリを受ける必要も生じます。

後遺症に留意

感染症の種類や罹患中の症状によっては、陰性となって感染症からは回復したものの後遺症が出る場合や日常生活に支障が出るケースもあるため注意が必要です。
たとえば、高齢者の場合、体力や筋力が回復せず、そのまま寝たきりや介護が必要となるケースも少なくありません。
新型コロナウイルスでは脱毛やだるさ、味覚や臭覚の異常などが起こる事例が報告されています。
中には仕事復帰が難しく退職する場合や学校に行けないままの学生さんもいます。
1人で抱え込むことなく、おかしいなと思ったら医療機関を受診し、後遺症の治療を受けることも大切です。