【ADHD×保険】ADHDと診断された方が生命保険を選ぶ手順

ADHDは病気ではないけれど

ADHDは病気ではなく、学習障害や注意欠陥多動性などが現れる、その方の特性の一つです。

生命保険は死亡リスクの高い方は入れないのが原則で、病気の方や一定期間内に入院や手術などの病歴や病気との診断がなされた方は加入ができません。

ADHDは病気ではなく、死亡リスクが高い症状ではなく、あくまでも性格的なものなので、問題なく生命保険に入れるように思われがちです。

しかし実際には、一定の理由に基づく基準を設け、加入が認められない生命保険会社もあります。

そのためADHDと診断された方が生命保険を選ぶにはいきなり申し込むのではなく、保険会社のカスタマーセンターやコールセンター、信頼できる営業職員などを通じて事前の問い合わせをすることが大切です。

 

保険会社が断るケース

すべての保険会社が引き受けを拒否しているわけではありません。

よくある引き受けできない理由は、他の精神病を併発しやすい、落ち着きがなく衝動的な行動をとる方が多く、転落や衝突などの事故のリスクが高い、病気になっても病院に行かず、悪化しやすいといった点が挙げられます。

これらは必ずしも医学的に解明された理由ではなく、ADHDの症状は人によってさまざまなため、衝動的な行動や病院に行かない状態がすべての人に当てはまるわけではありません。

ADHDであっても、通常の方と同じように生命保険に加入が認められるケースや、一定の条件を付したうえで加入が認められるケースがあります。

 

事前問い合わせがポイント

入れるかどうか保険会社によって基準が違って分からないからと、手当たり次第に申し込みをするのはよくありません。

短期間のうちに申し込みを繰り返していると、保険金詐欺などの犯罪を疑われて、ADHDとは違う事情で引き受けを拒否されるリスクがあるためです。

申し込みをする前に過去にADHDの方の生命保険加入を認めているかなどを確認し、加入できそうといった回答を得たら、申し込むようにしましょう。

 

告知義務違反に気を付けて 

ADHDの方やその保護者などは、ADHDは病気ではないと認識している方が少なくありません。

そのため、生命保険加入時に求められる告知義務の項目の一つである「過去5年以内に病気やケガで7日以上にわたり、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか」という質問に対して、「いいえ」と回答してしまうケースがあります。

過去に告知義務違反を巡って、医療保険の給付金の支払いでトラブルになった事例があるので注意しましょう。

いずれにしても、ADHDと診断された後に、生命保険の加入の検討、見直しをする場合、最も大切なことは加入している以外の保険会社で見直しをするということです。

これは、同じ保険会社に比較できる生命保険の種類は少なく、かつ、複数の種類の引受基準緩和型保険や無選択型保険を取扱している可能性は極めて低いです。そのため、根本的な保障の見直しになりません。

保険は保険会社ごとに保障内容が異なり、保険料にも差が出てきますので、必ず複数の保険会社で比較して加入検討や見直しが必要です。

アグネスでは、簡単な質問に答えるだけで、ご自身の加入できる複数の保険を気軽に探し、比較することができます。あなたにぴったり合った保険を選ぶことができるので、まずは気軽に診断してみましょう。