鬱(うつ)の基本的な治療法とは

鬱(うつ)治療の基本

鬱(うつ)治療の基本は休息・休養、薬物療法、精神療法が三大療法です。

これに環境調整を加えて鬱(うつ)治療の四本柱と呼ぶこともあります。

休息・休養と環境調整について

ゆっくりとリラックスできる時間をとったり、これまでとは環境を改善したり、環境を整えることで、鬱(うつ)状態にあるストレスを軽減する治療法です。

職場で鬱(うつ)を発症したなら、その事情に合わせ、たとえば、残業時間の短縮や配置転換などをしてもらう、家庭であれば家事の分担といった方法がとられます。

鬱(うつ)の改善や回復のためには、焦らずに身体を休め、無理なく過ごせる環境を作ることが欠かせません。

ストレスを取り除きつつ、生活習慣のリズムを整えながら、症状の改善を目指します。

休養目的の入院治療

鬱(うつ)が重い、長期化しているケースでは、休職や家庭での療養ではなく、入院して心身を休ませる場合もあります。規則正しい入院生活を送ることで、睡眠や食事といった生活リズムが整いやすくなり、服薬もしっかりできるようになります。専門の医師や看護師、臨床心理士などがついた環境で、精神的なリハビリテーションなども行えます。

また入院している間は職場や学校、家族とも一定の距離がとれるのもメリットのひとつです。患者のストレスとなる刺激をシャットアウトすることで、心身ともに十分な休息や休養がとれるようになります。

薬物治療について

休息・休養や環境調整と並行して薬物治療が行われるのが一般的です。

もっとも、鬱(うつ)の治療薬は服用してすぐに効果が出る、即効性のあるものではありません。

焦らずに服用を継続することが必要です。

精神療法について

精神療法は種類がいろいろとあるため、治療する医師の考え方や方針、患者の症状や適性を踏まえて選択されます。

精神療法の根幹にあるのは、精神科の医師や臨床心理士などが言葉により、患者の心に直接働きかける方法です。患者の話をよく聞く、適切な助言をする、カウンセリングを行うなどの言葉による治療が中心になります。

患者と治療者側が信頼関係を築くことで、患者が安心して治療を続けられる状態を作り、休息や薬物療法の促進を図り、症状の安定を目指します。

認知行動療法について

認知行動療法とは、鬱(うつ)の原因となったストレスを振り返り、その対処法を習得することで安定した状態の維持や、再発を防ぐ治療法として位置づけられています。

鬱(うつ)の患者は悲観的な物事の捉え方や考え方をしやすいため、それを認知行動療法で取り除き、いい状態へと導く方法です。