脳卒中の死亡リスク

脳卒中はかつて死因第1位だった

脳卒中はかつての日本ではなんと死因の第1位を占める死亡率の高い病気でした。
脳卒中は、脳の血管が詰まってくることや破れてしまうことによって、脳が障害を受けてしまう病気です。
脳卒中には、脳の動脈に血栓が詰まる脳梗塞と、脳の細い動脈が破れ脳内出血する脳出血、脳の表面を走る動脈にできた脳動脈瘤が破れ脳と脳を包むくも膜の隙間で出血するくも膜下出血があります。
脳に障害を受けることにより、脳がつかさどる体や言語機能が失われてしまうリスクがありますが、実はこのほかに命が関わる可能性も否めません。
ただし、近年では死亡率が医療の進歩によって日本人の死因の中で4位と減少しています。
日本では救急医療が非常に充実してきているのも要因と考えられるでしょう。

脳卒中は要介護になる確率が高い

脳卒中は、死亡リスクが減ったきたものの、依然重い障害で苦しむ方も多いです。
脳卒中による脳の血管疾患によって一命は取り留めたとしても、体に麻痺が残ってしまうことや言語機能に障害を負ってしまうことが多いです。
そのため、寝たきりになるなど要介護となる可能性も非常に高くなっており、認知症に次いで要介護が必要な病気として知られています。
厚生労働省の平成28年の国民生活基礎調査の概況による介護の状況によると、要介護者のうち要介護5の方は全体の30.8%にもおよび、認知症を超えて第1位となっていますので、重い後遺症が残って寝たきりになってしまう可能性が非常に高い病だということが言えるでしょう。
要介護5は要介護者の中でも最も症状が重度であり、手厚い介護が必要になってくるため、死亡リスクは少なくなっているといえども日常生活を送るには介護が必要になる状態ですので、自らだけでなく自分の家族も巻き込んでしまう非常に重い病気です。

現在の死亡率はいかに?

2020年度の調べで、脳卒中で亡くなられた10万2,956人の方のうち、55.2%が脳梗塞、31.1%が脳内出血、11.1%がくも膜下出血で亡くなられています。
脳卒中でなくなられる方の55%以上の方が、脳梗塞で亡くなられているのです。
国立循環器研究センターの発表によると、脳卒中によって入院後30日以内の死亡率についても、脳梗塞が4.4%、脳内出血が16%、くも膜下出血が26.6%となっています。
早期に発見し治療をすることによって、死亡リスクや要介護になることや後遺症で悩まされるリスクも少なくなりますので、普段から定期的に脳ドックを受けられておくと良いでしょう。