鬱(うつ)の治療費と入れる保険②

鬱(うつ)とはどんなものか?

鬱とは?

鬱状態になると、日々の生活でずっと気分が落ち込んでいて楽しくない、どんなことをしてみても楽しめない気持ちになります。
気分障害の一種と言われていて、これは今健康的で意欲的に物事に取り組んでいる人でも急になってしまう可能性がある病気です。
人間誰もがかかってしまう可能性があります。
気分の落ち込みと一緒に、眠れない、食欲がないなどの症状も一緒に現れます。
普段から疲れやすく苦しく日常生活に障害が支障がある場合も鬱かもしれません。
鬱病のほかに、気分が上がる時と下がる時が来る双極性障害(躁うつ病)があります。

鬱のきっかけ

鬱病になってしまうきっかけは、日々の生活の中に潜んでいます。
学校や会社でのいじめや失恋、離婚、大切な人が死んでしまうなどさまざまなことがきっかけです。
悪い出来事ではなく、世間から見たら喜ばしいことでもストレスから鬱になる場合もあります。
たとえば、進学、新築を建て引っ越しなどにも潜んでいるのです。
通常の精神状態の時には、「こんなことがきっかけで?」と感じるようなことでも鬱になる要因になってしまいます。

 

目安は2週間

誰でも自分の思い通りに行く日々を送っているわけではないため、鬱病のような状態に陥り落ち込むこともあります。
それでも、通常は少しの間落ち込んだら、「クヨクヨしていても仕方がない」と次に進めます。
いつの間にかその時の出来事も忘れていくものです。
しかし、やる気が起きなくて、眠れない、ご飯も食べたくないというような状態が2週間続いたらおかしいです。
ずっと無気力で気分が落ち込んでしまったという時には病院に行きましょう。
本当に自分は鬱病か自信がなくても問題ありません。
精神科や心療内科に行けば、丁寧に診察してチェックしてくれます。

鬱になりやすい人

完璧主義者で、自分が少しでも失敗すると許せない人、真面目な人、人に気を遣う人などがなりやすいと言われています。
完璧に頑張りたい、真面目に取り組みたいと考えることは素晴らしいです。
急に性格を変えるのも難しいでしょう。
少しずつで良いので、万が一ミスしてしまったり、怒られてしまったりしても「まぁいいか」と思えるように訓練してみてください。
適当で良い部分は誰かに文句を言われても良いので、いい加減にやってみましょう。
少し気を緩めて自分に優しくし、何か悪いことが起きてパニックになりそうでも「なるようにしかならない」と時の流れに身を任せてみてください。
人に気を遣う人も、「嫌われたっていい」と割り切って「いい人」をやめるとストレスが軽減されます。

 

鬱の回復までの流れや注意すること

鬱と診断されたら

何をやっていても気力がなく、朝起きるのがつらい、ミスが増えてしまうなどの症状が2週間近く続いてしまったらまず病院に行きましょう。
だいたいこのような症状が出ていると、病院では鬱と診断されます。
おかしいと感じ病院に行ってる頃は、ある程度悪化した状態です。
まず鬱と診断されたら、薬物療法を行います。
これまでの蓄積された疲労を回復させるために、気力や体力を回復させる抗うつ剤、しっかりと睡眠が取れるように睡眠導入剤、気分を穏やかに保てるように促す抗不安薬などを組み合わせて飲んでいきます。
薬物療法を繰り返していくうちに、次第に気持ちも通常の時の自分になって回復するでしょう。
回復される時期は、無理な動きをしないことも大切です。
だいたい回復するためには、数ヶ月が必要です。

鬱の注意する点

薬物療法をしているうちに、自分の中で調子が良いような気持ちになります。
実際不安などをやわらげて気分や体力を回復する薬も飲んでいますので、何も対処していない時よりも気分が上がっていきます。
気持ちが上がってくると、普段通りの生活がしたくなるでしょう。
やる気に満ちた時に、普段やっていた外出などの行動をしてしまうと、回復途中ではガクっと疲れがきやすくなります。
その日は良くても、次の日も同じようにできるかといったらそうではありません。
翌日にはダウンしてしまい、一歩も動けなくなる程になってしまう場合もあります。
まだ回復の途中ですので、完璧には元気になれません。
何も進歩していないのではなく、鬱の回復期にはよく見られる症状です。
今度また動きたくなったら、100%の力ですべてをこなそうとするのではなく、少しずつ動けるようにコントロールするとい良いでしょう。
自分の限界を超えないように、少しずつ普段通りに近づけていくと良いです。

途中で服薬をやめない

徐々に調子が戻ってくると、もう薬なしでもやっていけるのではないかと思うようになります。
気持ちの中では確かに普段は薬を飲まなくても生活できていたので、そろそろやめても良いかもしれないと感じてしまうかもしれません。
しかし、途中で服薬をやめてしまうと、また鬱が再発してしまう可能性が高くなります。
しっかりと治りきっていないところでやめてしまうため、また苦しくなってきて朝起きられない、やる気が出ないとなってしまいます。
途中で服薬をやめず、回復してきてからも継続して服薬することが重要です。
病院の先生ともよく相談をして、薬を指示通り減らして飲んでいきましょう。
一緒にセルフコントロールの訓練もして、再発防止も心がけましょう。

 

 

鬱の前兆を知っておけば早期の対策ができる

心と体の異変が続くようなら要注意

気分障害である鬱にはなんらかの前兆が現れるので、それを見逃さないようにしましょう。
よくあるのは生活習慣や体調の異変であり、疲れているのに寝つけない、食事を摂るのがきつい、などは高確率で起こります。
これらは一過性の症状だと考えて見逃してしまいがちですが、ずっと続くようなら鬱かもしれません。
鬱は心の風邪と呼ばれていますが、時に命を落とす症状にもなりえます。
自分を傷付けたり、他人に危害を与えたりするリスクがあるため、前兆に気づいて早めに対策をすることが重要です。
一般的に心と体の不調が1~2週間を超えて続くようであれば、鬱の可能性を考えてみる必要があります。
鬱は決してめずらしい疾患ではなく、多くの人が生涯において経験するポピュラーな症状です。

心がつらいなら鬱が原因かもしれません

鬱の前兆として多いのは、心の状態が不安定になることです。
また、ネガティブな感情が湧いてきて、払拭するのが難しくなります。
理由もなくイライラする、人と会話するだけでストレスが溜まる、何をやっても楽しいと感じられない、などはよくある前兆です。
だるさや倦怠感を招くこともあり、几帳面で身だしなみに気を配っていた人が、急にだらしなく不潔になるケースもあります。
周りから見れば、別人格に変化したように感じられることもあります。
何事に対してもネガティブに考え、ポジティブに捉えることができなくなったら鬱の前兆かもしれません。
仕事が以前より明らかに遅くなった、夢も希望も見出せない、失敗した出来事ばかり思い出してしまう、などの状態にも注意が必要です。
鬱の多くは環境が生み出すので、環境を変える対策も考えてみてください。

体の違和感にも敏感になりましょう

体の調子が変だと感じる場合、多くの人は内科に行くでしょう。
たとえば、内臓の機能が低下していると不調を招きますが、鬱の場合は検査を受けても異変が見受けられないケースが多々あります。
しかし、鬱を発症している状態で放置しておくとますます症状が悪化していきます。
鬱は体にも前兆が現れ、食欲や性欲が減退することが多いです。
食事をする楽しみが激減した、異性に性的な感情が湧かない、などはよくある体のサインです。
ほかにも、胃腸のトラブル、便秘、下痢などを招くこともあります。
内臓には異常がないのに疲れが抜けない、何もしなくても疲れる、睡眠の質が著しく低下している、などと感じる場合は鬱かもしれません。
鬱の前兆や症状は一つではありませんし、人によって症状が異なりますが、いずれにしても症状が長く続くのが特徴です。

 

 

鬱対策は早めに始めることが大切

心の状態の変化に気づきましょう

昨日まではまったく問題なかったのに、今日になって鬱になるということはほぼありません。
鬱にはなんらかのサインがあるので、これを見逃さないことが最大の対策です。
たとえば、毎日が楽しく感じられない、趣味・娯楽にすら興味を持てなくなった、集中力や決断力が明らかに低下している、などと感じたら注意が必要でしょう。
体に生じる症状と異なり、心の症状は発見が難しいため、なおのこと心の変化に敏感になっておく必要があります。
人は誰しも機嫌の悪い日、やる気の出ない日などを経験するものですが、これらが長く続くようであれば要注意です。
鬱は心の風邪と言われることが多く、生活環境が変化する状況で発症しやすくなります。
たとえば、受験や就職、育児などを機に発症することが多いです。

実は体にもサインが生じます

鬱は心の病ではありますが、体にもなんらかの変化が現れます。
疲れているのによく眠れない、食事をする楽しみが激減した、慢性的に疲れやだるさを感じる、などはよくある症状です。
人間の心と体はつながっており、心が不健康になると体の元気もなくなります。
それゆえ、体にだけ疲れが生じる状態よりも、鬱が原因で疲れを招いている状態のほうが深刻です。
鬱の対策で大切なのは、心の疲労に敏感になり、自覚したら早めに取り除くことです。
心がつらいと感じたら、ゆっくりと休む、自分に無理をしない、などを意識してみましょう。
鬱は最初に心の異変が生じると思われがちですが、まずは体に異常が生じ、続いて心に影響が出てきます。
そのため、疲労やだるさが続いているなら、早めに対策を始めてください。

信頼できる人に相談して心の負担を軽くしましょう

鬱対策では誰かに相談してみることも大切です。
自分だけで問題を解決しようと考えると、心に過度の負担がかかります。
完璧主義や神経質といった人は、特に鬱を招きやすいので注意してください。
鬱はひとたび発症すると、治療に数年を要することがあります。
そうなれば、仕事や家事、育児にも影響が出てくるでしょう。
だからこそ自分に無理をせず、つらいことがあれば家族やパートナー、信頼できる友人などに相談してみるのがおすすめです。
話すことで心が軽くなれば、同時に体も楽になるでしょう。
鬱の原因が環境にあると判断される場合は、その環境から逃げ出すことも考えてみてください。
たとえば、職場環境が合わない、人間関係が劣悪な状態にある、といった場合は仕事を辞めることを視野に入れましょう。
逃げるのは決して悪いことではなく、自分の身を守るための手段だと考えてください。

 

 

鬱病の通院の注意点とポイント

長期化する可能性を考えての通院

鬱病は短期で治ることは残念ながら少ない病気と言えます。
長期化したり波があったりすることが多いです。
一旦治ったと思っても、しばらくして再発する人も見られます。
長期にわたって通院しなければならない可能性もあるからこそ、できるだけストレスを感じずに済む病院選びが重要です。
自宅や勤め先、学校から近くて通いやすい立地にあることが大切です。
鬱病は時として何もやる気が起きなくなるので、遠い場所では通うことも億劫になってしまうでしょう。
車を運転できなくなる日もあるので、できれば電車でアクセスの良い場所の病院が安心です。
待合室もリラックスできて、スタッフや医師との相性が良いところであれば通い続けることもできます。

 

セカンドオピニオンも視野に入れる

通院することが嫌になる原因として、医師との相性が良くない事例もあります。
医師への信頼が薄れたり、話しにくいと感じる先生だったりすると、だんだんと病院から遠のいてしまうでしょう。
その結果、必要な治療が受けられず病状が悪化してしまうこともあります。
どうしても通っている病院が嫌になった時は、思い切ってセカンドオピニオンしてみるのも一つの方法です。
セカンドオピニオンとは病院を変えることですが、自分に合う医師と出会えることで病状が良くなる人もいます。
処方される薬も医師によって異なることもありますし、話し方一つにしても先生それぞれ違います。
信頼できてストレスにならず、会うのが楽しみになるくらいの大好きな先生と出会えれば何よりです。
そのためにも、セカンドオピニオンが良い方向へと結びつくケースも少なくありません。
家族と相談して、通院したくなるような医師を探してみましょう。

ストレスのない通院を

特に先生や病院に不満はなくとも、鬱病の症状が重い時などは通院自体がしんどくなってしまいます。
通わないといけないことがストレスになるのです。
どうしても病院に行く気が起こらない時は、無理せずにオンライン診療を受けるのも一つです。
オンライン診療はスマホやパソコンを通じて先生と話せるので、自宅から出ずに済むというメリットがあります。
ベッドの上でもできる診察方法で、必要に応じて薬も処方してもらえます。
どうしても出かけるのが辛い時におすすめです。
薬が切れたままで放置するのは良くない場合もあるので、家族に協力してもらって送迎をお願いする人もいます。
医療ソーシャルワーカーにサポートしてもらう方法もあります。
通院する気のない自分を責めるのではなく、より良い方法を選択しましょう。

 

鬱になったら早めの通院をしよう

普段よりも体が重い時は鬱かもしれない

鬱病と聞くと、心が病んでしまうイメージが強いでしょう。
確かに間違いではないのですが、心だけでなく体にも影響が出る場合が多いです。
特に何もしていないのに、とにかく疲れた感じがする場合は危険です。
何をしていてもボンヤリする、なんだか何をしていても面倒で体が重いという時は鬱病のサインかもしれません。
それでも1日2日で体力や気力が戻って、普通通りに戻った時はまだ深刻に考えなくても良いでしょう。
もし2週間前後体が重くおかしいと感じたら、病院に行って相談してみましょう。

症状が重くならないうちに通院しよう

責任のある仕事をしていると、無理をしてでも達成しなければと自分のことは後回しになりがちです。
しかし、鬱病を放っておいていると、いつの間にか大きくなってしまいます。
気が付いた時には、会社にも行けないような状態になり深刻化してしまうかもしれません。
体がいつもと違い2週間前後続く場合ややる気が出なくて苦しいと感じる日々が続いたら、遠慮なく通院しましょう。
精神科に行き、今の状態を伝えれば合った薬を処方してくれます。
早めの通院であれば、会社を休まなくても病院に通いながら仕事ができます。
給料が減った場合や貰えなくなったら、さらに不安も増えますので、悪化する前に対処しましょう。

どこに通院したらいいかわからない時は

初めての精神科や心療内科に行くとなると、どこに行けば良いのか悩んでしまうかもしれません。
わからない時には、インターネットで口コミなども参考にしながら通いやすそうなところを探しても良いでしょう。
もし普段から通っている内科などがあれば、症状を伝えてみてください。
その先生が心療内科も行っていれば対処してくれますし、自分達で診られないと思ったら安心な病院を紹介してくれます。
紹介状も書いてもらうことも可能ですので、その後の診察もスムーズにできます。

勝手に通院をやめない

自分の中で鬱病が良くなったと感じた時、自己判断で行くのを途中でやめてしまうのはいけません。
ほかにも仕事や用事など忙しくなってしまうと、病院に行くのも後回しになってしまうでしょう。
しかし、先生は様子を見ながら合わせた薬を処方してくれていますので、急にやめてしまうとぶり返して鬱状態になってしまう可能性が出てきます。
薬を飲んでいるから症状が抑えられているのに、やめてしまったら元に戻ってしまいます。
しっかりと治るまでは、医師の指示に従って通い続けるようにしましょう。

 

 

鬱と生命保険や医療保険について

鬱で入院したら

鬱病は精神的な疾患で、一般的な治療法としては薬物療法や行動療法などの心理療法が行われます。
ですが、自傷行為が行われることやオーバードーズになる、本人や周囲に危険が及ぶような重度の状態の場合には入院による治療が行われることもあります。
また、鬱状態を悪化させないよう、一定期間心の休息を図るためのストレスケア入院などを実施している病院も少なくありません。
鬱病で入院した場合、医療保険や生命保険に付保した医療特約による入院給付金は支払われるでしょうか。
内臓疾患による病気入院や、交通事故などのケガによる入院が対象のように思えますが、精神疾患による入院も保障されます。
ただし、それは鬱病と診断される前に保険に加入していた場合です。

鬱病になってから保険に入れる?

保険というのは支払う月々の保険料に比べると、いざという時に大きなお金を受け取ることができます。
これができるのは、契約者がみんなで少しずつ保険料を出し合って、お金を貯め、誰かの万が一に備えているためです。
そのため、支払リスクがほかの方より高い方は加入できないか、ほかの方より保険料が高くなることやリスクの高い事象については保険金が払われないことがあります。
つまり、鬱病になってから生命保険や医療保険に入りたいと思っても入れないケースは多いです。
取り扱い方は、各保険会社によって異なります。

鬱病による支払リスク

鬱病の方の多くは普通に生活を送りつつ、通院や投薬による治療を受けるのが基本で、入院治療が必要となるケースはそう頻繁にはありません。
それなら、あまりハードルは高くないのではと思われるかもしれません。
ほかの人より、少し保険料が高い、鬱病による入院は対象外とすれば良いのではと考えられます。
もっとも、鬱病になるとオーバードーズや自傷行為によって救急搬送されるケースも少なくありません。
症状や薬の服用により、フラフラして転倒するなどし、ケガをするリスクも高まります。
持病がない方に比べると、鬱病そのもの以外の面でも支払リスクがあるため、保険会社は慎重になるのが一般的です。

鬱病の方も入れる保険

鬱病でも入れる保険はないかネットで検索すると、入れそうな保険もいくつか挙がってきます。
もっとも、それぞれ加入できる条件やどのような場合にどんな保障が得られるかはさまざまです。
鬱病やその影響が出そうな事柄には保障が行われず、鬱病とは基本的に関連がない癌のみ対象となるといった保険もあるので、よく内容を確認してニーズを満たせるか検討しましょう。