緑内障とは②


緑内障とはどんな病気?種類や症状に迫る

緑内障とは

緑内障は、目の奥にある視神経と呼ばれる器官に障害が起こることで、視野が狭くなることや視野が部分的に欠けてしまう病です。

40歳以上で5%、60歳以上になると10%以上の患者がいると言われている病気であり、日本では失明の原因の第一位にもなっています。

とはいえ、完全に失明してしまう患者さんは思ったよりも少なく、早期に治療に取り組むことで視野を維持できます。

そのため、早期発見と早期治療が重要となる病気です。

緑内障の種類

緑内障は大きく分けて3種類の緑内障があります。

緑内障患者のうち、およそ90%以上を占めているのが、原因がわからないと言われる「原発緑内障」であり、房水の出口が目詰まりしてしまうことで起きる「原発開放隅緑角内障」と、隅角がふさがってしまうことで起きる「原発閉塞隅角緑内障」があるのです。

特に40歳以上に発症しやすいのが1つ目の「原発開放隅角緑内障」と言われています。

原発開放隅角緑内障は、眼圧が上昇することで徐々に視野が狭くなるのですが、眼圧が正常範囲であるにもかかわらず緑内障となることもあり、これは「正常眼圧緑内障」と呼ばれます。

正常眼圧緑内障は、原発開放隅角緑内障の一つに数えられているのです。

このほかに、ほかの病に引き続いて起こるとされる「続発緑内障」や、先天的な以上により起こる「小児緑内障」があります。

緑内障の症状とは

緑内障は、視神経がダメージを受けることにより、神経線維が次第に減少してしまうことによって視野が狭くなっていきます。

視野の狭窄が進むと、見えない範囲がどんどん広がっていくため視野が狭くなっていきます。

視野が欠けるという表現をすることも多いので、一部が黒く見えるのではないかと思われている方も多いですが、緑内障の視野の見え方は、かすんで見えることや輪郭がはっきりしないような症状で、なかなか気づきにくいことも多いです。

緑内障の症状としてわかりやすいのが、たとえば片目ずつ閉じて視界を確認すると、視野が欠けている部分だけぼんやり見えたり、見えなかったりします。

ところが、目を開けるともう一方の目で見えない部分をうまく補正されるようになり、違和感なく目の前に広がる風景などがそのまま見えるようになります。

めったに片目だけで周囲を注視するといった場面がないため、進行がなかなか気づきにくい病と言えるのです。

視野が欠けてしまうと、その部分は元に戻すことは不可能です。

そのため、できる限り定期的に眼科で検診を受けて異常がないか調べると良いでしょう。

 

緑内障の治療方法とは?

緑内障は完治できるのか

緑内障は、視神経に障害が起こることで視野が狭くなってしまう病気ですが、障害を受けてしまった視神経に関しては治療や手術で元に戻ることはできません。

つまり、治療で完治することができない病気なのです。

放置しておくと失明にもつながりますので、視神経がさらなるダメージを受けて、視野がこれ以上狭くならないように病気の進行を抑えるといった治療が行われていきます。

治療方法の種類

治療方法としては、薬物療法、レーザー治療、外科的手術の3種類があります。

これらの治療法は、どのタイプの緑内障に対しても治療効果が発揮できるわけではありません。

緑内障の種類やそれぞれの人々に適している治療法を医師が判断して、診察・治療が行われていきます。

薬物療法

ほとんどのタイプの緑内障の場合は、点眼薬による薬物療法が行われています。

現在では点眼薬にもあらゆる作用・効果があるものが登場しており、その数は10種類以上あります。

緑内障の種類や眼圧の高さなどに応じ、一人ひとりに合った点眼薬が処方されています。

房水の産生を抑える効果がある点眼薬や、房水の流出を促進させる効果のある点眼薬などがあり、眼圧を低下させていきます。

眼圧が高くない患者さんでも点眼薬で眼圧を下げることにより、進行を抑えることが可能です。

レーザー治療

レーザー治療の場合には2つの治療法があります。

虹彩にレーザーを当てより孔を開け、房水の流れを変える治療であり、この場合は閉塞隅角緑内障の患者さんに適用される治療です。

もう一方は、線維柱帯にレーザーを照射することにより房水の排出を促すことができる治療法で、一部の開放隅角緑内障の患者さんに効果があるとして適用されている治療になります。

 

手術

万が一、点眼薬による治療やレーザー治療でもうまく効果が出なかった場合、外科手術が行われるケースがあります。

房水を眼外にしみ出すように細工する手術方法と、線維柱帯を切開して房水の逃げ道を作る線維柱帯切除術と呼ばれる手術です。

もちろんこれらの手術もあくまで緑内障を改善するのではなく、眼圧を下げて進行を抑えるために行われるものです。

手術には合併症のリスクや、手術後に再度手術が必要になる可能性もあるというリスクがありますので留意しなければなりません。

いずれにしても失ってしまった視野に関しては戻せません。

40歳以上の5%の方に見られる病気ですので、40歳を過ぎたら定期的な検診にかかることが必要です。

緑内障ではどのような手術が行われるの?入院は必要?

緑内障とはどのような病気?

緑内障は、視神経に障害が起こることで、視野が狭くなる病気のことです。

緑内障が進行すると、徐々に目が見えにくくなります。

最悪の場合には失明に至ることもありますので、できるだけ早く治療を受けることが大切です。

初期は自覚症状がないケースも多いので、眼科を受診して定期的に検査を受けておいた方が良いでしょう。

緑内障の治療や手術方法

緑内障の主な治療方法は、「薬物療法」と「外科的療法」の2種類です。

視野障害が進行していない場合には、まずは薬を使った治療からスタートします。

房水を抑えることや流出を促す作用がある薬を点眼して、眼圧を下げる治療を行うのです。

外科的療法では、「レーザー療法」や「手術治療」などの方法を用いて手術を行います。

レーザー療法

レーザー療法は、薬物療法では眼圧が下がらない場合に行われます。

「レーザー虹彩切開術」、「レーザー線維柱帯形成術」などの方法があります。

これらの方法では、レーザーの光を線維柱帯へ照射するのです。

そうすることで、房水の流出を促進させて眼圧を下げます。

手術治療

緑内障の手術は、視野障害の進行が止まらない場合に行われます。

手術方法は、「線維柱帯切開術」、「線維柱帯切除術」、「緑内障チューブインプラント手術」などがあります。

線維柱帯切開術は、線維柱帯を切開、および、再建することで眼圧を下げる術式です。

線維柱帯切除術は、眼内から結膜下へ房水を排出するためのバイパスを作る術式です。

緑内障インプラント手術は、チューブ状のインプラントを用いて房水を排出するためのバイパスを作る術式です。

どの方法も手術前に局所麻酔を打ちますので、手術中に痛みを感じる心配はありません。

緑内障と同時に、白内障の手術を合わせて行うケースもあります。

緑内障の手術は入院が必要?日帰りでも受けられる?

緑内障の手術は、基本的に入院が必要です。

入院の期間は、10日程度となっております。

症状によっては、日帰りで手術を受けることも可能です。

日帰り手術の時間は30分程となっており、短時間で終了します。

入院が難しい場合には、日帰り手術に対応している病院へ相談してみると良いでしょう。

手術を受けても視力は回復しない

緑内障手術の目的は、眼圧を下げることです。

眼圧が下がることによって、緑内障の進行を抑えることが可能となります。

ただし、手術自体には視力を回復させる効果はありません。

一度障害を受けた視神経は、元には戻りません。

残念ながら、(←点いらない)現代の医学では、緑内障を完治させる方法がないのです。

早期発見や早期治療が重要となりますので、少しでも目の異常を感じたらすぐに眼科へ受診するようにしてください。

緑内障の症状にはどんなものがあるの?

緑内障の症状には何がある?

緑内障は失明にもなりやすい病気で、早期発見が求められます。

既に緑内障になってしまった場合、症状を完全に治すのは困難ですが、症状がそれ以上進行しないように食い止めることは可能です。

症状にはどんなものがあるのか、知っておきましょう。

急性緑内障の場合

緑内障には急性と慢性のものがあり、症状の出方に違いがあります。

急性という名前の通り、急に眼球内の圧力が上昇してしまい耐えられない程です。

眼に痛みを感じる、頭痛が起きてしまい耐えられない程の痛みになっていくなど、はっきりとわかります。

ほかにも、吐き気や嘔吐、めまいなど普段とは違う体の症状を感じてしまうでしょう。

眼も充血していき、普通ではないのが鏡を見てもわかります。

ゆっくりと進行している慢性のものと違うため、すぐに病院に行き診てもらうようにすることが重要です。

長時間のパソコン作業や何かものを書くなどうつむいての作業をしていても、眼圧が急激に高くなる原因になりやすいので注意が必要です。

ほかにも、ストレスや感情の大きな起伏も関係してきます。

慢性緑内障の場合

急性緑内障のように、いきなり吐き気や頭痛に襲われるようなことはありません。

日常生活の中で、少しずつ進行していきます。

普通に見えていたものが、なんだかはっきりと見えにくくて違和感があるような感じを覚えるでしょう。

現れる症状としては、左右の目を片方ずつ隠して見た時に物の見え方に違和感を抱いたり、視野が塞がれているような感覚があります。

ほかにも、物の形がスッキリと見えなくて、欠けているような感じがしたりします。

初期の頃は多少視野が欠けている程度ですので、あまり違和感を抱きにくい傾向です。

中期くらいになると、見えない箇所がはっきりとわかってきて、視野の欠けや塞がれている感じがわかります。

日頃からチェックができる

緑内障は一度なってしまうと(完璧に←いらない)完治が難しいため、初期の頃に気が付きそれ以上進行しないようにすることが大切です。

日頃から視野の欠けや塞がれている箇所がないか、チェックできる方法があります。

あまり眼科に行く機会がない方も多いかもしれませんが、定期的に検査をしておくと症状を早めに見つけることができます。

 

定期的にチェックしてもらいましょう

急性緑内障の場合、すぐに違和感を抱き頭痛や吐き気などが起こります。

この場合は躊躇せずに、病院にすぐに行き診察を受けましょう。

慢性緑内障の場合、徐々に症状が出始めるため、初期の頃はわかりにくいです。

日頃から視野に塞がりや欠けがないか確認しましょう。

自分でセルフチェックもできますが、できれば眼科に行き定期的にチェックしてもらうのがおすすめです。

早めにわかれば、それ以上に症状が悪化しないように点眼などを処方してもらえます。

緑内障はどんな流れで確定診断されるのか

緑内障の診断の流れ

緑内障として診断されるまでにはどのような流れがあるのでしょうか。

まず、緑内障として医師から確定されるまでには、あらゆる検査を定期的に受けなければなりません。

緑内障には、以下のような検査が必要となります。

 

・眼圧測定

 

眼科に行くと眼科の定期検診で受けられる方も多いと思いますが、眼の表面に空気を当てて測定する「空気眼圧計」による眼圧測定が行われます。

このほかにも、眼の表面に眼圧を測定する器具を当てて測定する、「ゴールドマン圧平眼圧計」による眼圧測定が行われることもあります。

 

・隅角検査

 

隅角鏡と言われるレンズを使用して、隅角の広さや異常がないかどうかを調べます。これにより、眼圧が高くなっている原因を探ることや病気の診断を行っていきます。

 

・眼底検査

 

網膜を直接観察することで、視神経の障害の程度を調べる検査になります。

視神経乳頭には小さなへこみがあるのですが、緑内障になると視神経が脱落してしまうことによって、視神経乳頭のへこみがより大きなものに広がっていくのです。

眼底検査ではこのほかに、視神経乳頭から出血がないかどうか、周囲の網膜神経線維層の欠損の有無などを調べます。

眼底検査では、凹凸レンズをかざして眼底を直接観察することや、眼底をカメラで撮影するなどをします。

 

・視野検査

 

視野検査は、視野異常を把握するために視野の範囲を調べる検査です。

緑内障の進行度合いを把握するためには重要な検査であり、確定診断や経過観察で行われています。

初期の緑内障では、視野の中心から1530度以内に視野異常が現れやすくなるといった特徴があるのです。

検査は片目をふさぎ、視野計ドームの中心を見ながら小さな光をあちこちに表示させ、それが見えるか見えないかによってボタンを押して答えるといった形式で行われます。

視野検査には、指標を外側から中心に向かって動かしながら、見えた位置をつなげて測定する「動的視野検査」を行うゴールドマン視野計を使った検査や、あらゆる位置から明るさの異なる光を出し、光が見えたらボタンを押して答えるという「静的視野検査」を行うハンフリー視野計を使った検査が行われます。

静的視野検査の場合、主に中心部の視野を詳しく知ることができることから、初期の緑内障の検出に適している検査です。

OCT(画像解析検査)

眼圧の高さは人によって基準が異なったり、視神経乳頭陥凹の大きさも個人差があったり、視野検査も視神経が30%損傷していないと視野が欠けることがないために、初期の損傷はなかなか確定診断することができません。

これらを踏まえ、非常に緑内障の確定診断は困難を極めるものでした。

そこで誕生したのが、OCTと呼ばれる画像解析検査です。

光干渉断層計と呼ばれる装置により、視野欠損が起こる前の視神経の損傷も明確に確認できるようになりました。

検査も12分程度で終わるもので、画像解析によって緑内障の確定診断が可能になっています。

眼圧が高くない正常眼圧緑内障の方にも、効果があるとして注目されています。

緑内障で保険は適用されるのか

緑内障は保険が適用される

緑内障は眼の病気ですが、かかってしまった場合でも検査や治療が保険適用となります。

症状としては、徐々に視野が欠けていくもので、放置することは大変危険です。

保険は年齢によっても本人負担が変わるので一概に言えませんが、検査を受ける場合、3割負担で2,0004,000円が一般的な検査費用でしょう。

初診なら初診料がかかるため変わってきます。

検査を受けて異常が見つかった場合、ほかの病気の検査が追加されることもあります。

いずれにしても保険適用となりますので、医師の判断を仰ぎ、早急に適切な検査を受けてください。

どのような治療があるのか

検査の結果、緑内障と診断された場合、どのような治療を行うか方針を決める必要があります。

程度や状況によるので医師の判断になりますが、一般的にはまずは投薬治療になるでしょう。

こちらも保険適用となり、点眼薬や内服薬などを処方されます。

薬の種類によっても詳細な費用は変わってきますので相談してください。

手術になる場合、近年ではレーザー治療が選択されることも多くなりました。

この場合も保険適用となり、3割負担なら片眼でおおむね3万円程度になることが多いでしょう。

 

障害年金支給の対象になる場合も

緑内障は視力に障害を生じる場合もあるため、認定されると障害年金の受給対象者になる場合もあります。

また、軽度な場合でも、厚生年金に入っていれば障害手当金が支給されるので確認しましょう。

認定条件は障害の程度によって決まっており、障害年金なら1級と2級、厚生年金なら3級と障害手当金です。

もし個人的に医療保険を契約しているなら、保険会社に連絡して支払い事由に該当するか確認してみてください。

 

緑内障と白内障は併発することもある

緑内障と白内障は年齢を重ねると起こりやすい病気で、併発することも少なくありません。

白内障は、水晶体が濁ることで視界に霧がかかったようにぼやける症状です。

老化現象のため誰にでも起こる病気であり、白内障から緑内障へ進行することもあります。

検査のときに合わせて確認されますが、両方の兆候が見られる場合は同時手術が勧められる場合もあるでしょう。

どちらの手術も保険適用となり、何度も負担を強いられるよりも良いとして、一緒に受ける人は多いです。

いずれにしても、自覚症状がないうちに早期発見し、進行してしまう前に早く対処することが一番良いです。

定期的に眼の検査を受け、保険でしっかり対応してもらいましょう。

緑内障ってどんな病気!?眼圧とは関係ない!?

緑内障と眼圧の関係

緑内障は眼の病気で、視神経に障害が発生し、目で見える範囲が欠けたり狭くなったりする症状が出ます。

以前は高齢者の病気と考えられていましたが、現在日本で緑内障にかかる人は40歳以上で約5%という高さになっており、一概に高齢者だけの病であると言えなくなりました。

もっとも、70歳以上は倍以上の割合になっているため、年齢は大きな要因ではあります。

また、眼圧の上昇が緑内障の最大の原因ではあるものの、基準値からすると眼圧が正常であっても緑内障になる「正常眼圧緑内障」が増えているのが事実です。

眼圧とは

眼圧というのは眼の中の圧力のことですが、眼球は水をたっぷり含んだ風船のようなもので、その中の圧力は常に一定に保たれています。

眼球の中にある液体は房水と言い、圧力を保ちながら循環しています。

房水が生み出す内部圧力を眼圧と言い、正常なら眼圧が上がったり下がったりするようなことはありません。

ところが、房水が排出される経路のどこかが詰まったり、巡りが悪くなったりすることで房水が溜まりすぎると、眼圧が上がってしまいます。

緑内障はこうして眼圧が上がってしまうことで起こりやすいのですが、眼圧が正常でも緑内障が起こることがわかりました。

一人ひとりの許容範囲が重要

実は、日本ではこの「正常眼圧緑内障」の患者さんが少なくありません。

また、眼圧が基準値より高いと必ず緑内障になるわけでもなく、その人にとっての高い眼圧が長期間続くと、障害をきたすことがわかっています。

視神経の状態は非常に個人差が大きく、一括りにして基準で測ることが困難です。

発症には眼圧だけでなく、眼の周辺の血液循環なども影響すると考えられ、慎重な検査が必要な状況となっています。

現在、正常眼圧緑内障は緑内障全体の7割以上だと言われています。

ゆっくりと進行するため自覚症状がほとんどなく、見えにくさを感じ始めたときにはかなり進行している場合が多いでしょう。

緑内障は治療できる

緑内障の兆しをいち早くキャッチすることで、薬物治療で進行を抑えることができます。

基本的に点眼薬で眼圧を下げられるため、自分の体に合った薬を早く見つけることが大切です。

目に差す薬ですが、中には心臓病や喘息に影響するものもあります。

医師と話し合い、副作用も含めて十分に理解したうえで投薬しましょう。

また、近年ではレーザー治療が行われることも増えています。

隅角にレーザーを当てると、房水の排出を改善することができるため眼圧が下がり、より病気の進行を遅らせることが可能です。

外科手術も進化し、白内障の手術とともに房水を排出させやすくする手術なども行われています。

視野の欠損が進行する緑内障の発見しにくい恐ろしさ

視野が欠けていく緑内障

緑内障とは一言で言うなれば、見える範囲がだんだんと欠けていく病気です。

目の奥には神経の通り道である、視神経乳頭があります。

ここがなんらかのダメージにより変形してしまうと、神経が圧迫されて視野が欠けるのです。

緑内障の視野の欠け方は、さまざまなパターンがあります。

上下左右、そして中心の視野の中で、上の部分に支障をきたす人もいれば、左側が見えにくくなる人もいます。

視野の欠けを自覚する人は少ない

緑内障は放置しておくと、最悪の場合失明してしまう恐ろしい病気です。

しかしながら、初期と中期においては、自覚症状がない人も多いことがわかっています。

早期に治療を始めれば失明のリスクも減少するものの、気付かない人が多いことは問題です。

なぜ気付かないのでしょうか。

それは、視野が欠けてもさほど視力の低下は生じていないため、見えているし大丈夫だろうと安易に考えてしまうからです。

緑内障は周辺の視野から欠けていきます。

そうすると、目に見えるものがぼやけたり霞んだりはするものの、まったく見えなくなることはありません。

両目がそれぞれの視野を補ってくれますし、目に見える映像は脳で処理されます。

何となく見えにくくなったとは感じても、まさか視野が欠けており、自分が緑内障になっているとは思わずに日々が過ぎてしまうわけです。

このようにして末期まで進んでしまうと、ついに視野の中央部分が欠けていきます。

そこで初めて、おかしいなと自覚する人が多いです。

もうその頃には病気はかなり進行しており、重症の状態です。

そこからの治療は大変なものになってしまいます。

 

気を付けたい車の運転

視野が欠けていることに気付かず、緑内障の治療もしないままに運転している人が多いのが現状です。

視力には問題がないために、両目の眼球を動かして欠けた視野を補い合うことで運転はできます。

しかし、視野に異常があることに変わりはありません。

そのため、見えにくい側から出てくる車を見逃したり、高速道路の出口を見逃したりとさまざまな危険が生じます。

自転車や人影に気付かず、事故を起こしてしまったケースも見られます。

自身が緑内障を患っていることを知らないで運転する、ということは非常に危ないです。

大切なことは、視力だけではなく視野にも関心を持って、しっかりと検査することです。

違和感を抱いたなら早期に眼科に相談し、早い段階で緑内障を発見して治療することで、悲しい事故を防ぐことができます。

緑内障に対応した保険とは

緑内障にかかったら使える保険

40歳で20人に1人がかかると言われている緑内障は、医療保険で対応できるのでしょうか。

高額な医療費を抑えるために緑内障にも対応できる保険に加入したい、と考えている方も少なくないでしょう。

緑内障は、点眼薬や内服薬を使った薬物療法のほかにも、レーザー治療や外科的手術を行うなど、患者の症状に合わせて適切な方法で治療を進めていきます。

これらの緑内障の治療を受けた場合、医療保険の対象になり、入院給付金や手術給付金を受け取ることができます。

それぞれ入院日数や手術の程度に応じて支給されますが、緑内障に対応した医療保険に加入していることで、医療費の負担を大幅に軽減することができるでしょう。

 

おすすめの保険は?

40歳を過ぎたら、万が一に備えて緑内障にも対応する保険に加入しておくと安心です。

たとえば、緑内障にかかってしまった場合、医療保険に加入していると入院給付金や手術給付金だけでなく、緑内障が原因で失明した時に高度障害保険金が支給されるケースがあります。

緑内障で両目を失明すると、高度障害状態とみなされます。

このような場合、死亡保険金と同額の保険金を受け取ることが可能です。

万が一に備えて医療保険に加入するのであれば、「定期保険特約付き」の保険を選んでみてはいかがでしょうか。

緑内障にかかってしまった時にも、手厚い保障を受けることができます。

緑内障に対応した保険の中には、定期保険特約付きのほか、「特定疾病保障特約」や「介護一時金特約」などがあります。

緑内障に対応できる医療保険に加入しておくと、もしもの時も安心です。

 

緑内障になる前に医療保険に加入することがおすすめ

緑内障にかかってしまうと、症状によっては緑内障に対応できる医療保険に加入できない可能性もあります。

それぞれの医療保険によって違いがありますが、基本的に緑内障の症状が軽度であれば医療保険に加入できる可能性が高いです。

しかし、一度緑内障にかかってしまうと、条件付きで医療保険に加入しなければならないこともあります。

たとえば、通常よりも保険料が高くなってしまうことや、特定部位にしか適用されないこともあるため、事前に確認しておくことが大切です。

また、緑内障にかかった時に医療費の軽減につながる定期保険特約や、特定疾病保障特約などを付加できない可能性もあります。

残念ながら、緑内障は一度かかってしまうと完治することは難しいと言われています。

また、失明するおそれもあるため、万が一に備えて手厚い保障が受けられる医療保険に加入しておくと良いでしょう。

 

緑内障の原因となる行動について

緑内障の原因とは

緑内障にかかってしまう原因は、いまだにこれといってはっきりとしたものは不明なのですが、緑内障はそもそも眼圧が高い状態となり、視神経が障害されることで発症してしまうことはわかっています。

そのため、眼圧が上がるような行動を起こすことで、緑内障にかかりやすくなってしまうと考えられるでしょう。

では、眼圧が上がってしまう行動とはどのようなものがあるのでしょうか。

 

眼圧を上昇させてしまう恐れのある行動

眼圧を上げてしまう可能性がある行動をいくつかまとめてみました。

これらの行動を普段から行っている方は、眼圧が高くなってしまい緑内障になってしまうおそれがあります。

また、眼圧が高くない場合でも、視神経がデリケートな方や視神経に毒性のある物質が存在している場合、また血流の量などによって緑内障になることもあります。

 

・いびき

 

いびきの中でも特に「睡眠時無呼吸症候群」など、睡眠時に息が止まることによって、脳や目への血流が悪くなり眼圧が上がりやすくなります。

 

・デスクワーク・スマホ

 

デスクワークやスマホ、PCを操作することで、下にうつむいた姿勢で長時間居続けることになります。この姿勢により肩から首、脳、目への血流が悪くなります。

 

・たばこ

 

たばこを吸うことで目の血管を収縮させる効果があり、目への栄養や血流が行き届かない状態になります。

スマホやゲームによるブルーライト

また、近年はスマホやゲームにはまる方が少なくありません。

特にスマホは、ブルーライトを多く発している機器であるため注意しなければなりません。

ブルーライトは、スマホやゲームなどで長時間見ることにより、眼精疲労が起こりやすくなります。

眼精疲労が起こると眼の中の血液を良くしようとするため、眼圧が高くなりやすくなると言われています。

そのため、目に悪影響を及ぼすスマホやゲームは適度に休憩をはさみながら、できるだけ目を休ませつつ楽しむようにしましょう。

ブルーライトカット眼鏡などやPCフィルターなどを使用することで、安心して使うこともできます。

 

打撲による緑内障も

このほかにも、強い衝撃による眼球打撲によって眼球内出血が起こり、緑内障を起こすケースも考えられます。

野球やゴルフなどをしていて、ボールが目に当たったなどといった場合に起きやすい症状です。

眼球内出血が起こった急性緑内障では、我慢できないような激しい痛みや視界のかすみが生じます。

そのまま放置していると、失明するおそれもありますので気を付けましょう。

 

【緑内障の手術を受けることにあった方へ】手術に流れや術後の過ごし方について

緑内障の手術を受けることになったら

緑内障が進行するおそれがある場合、もしくは薬物療法で改善が見られない場合には、手術が必要になります。

手術と聞くと全身麻酔を打つことや、何時間も手術室へ入るというイメージを持っている方もいるかもしれません。

手術経験がない方ですと、恐怖心を覚えて不安になってしまう方もいるのではないでしょうか。

緑内障の手術は、比較的短時間で終了しますので、あまり心配する必要はありません。

日帰りで手術を受ける場合には、当日中に帰宅することも可能です。

入院時に揃えておくもの

緑内障手術の入院期間は10日程度となっています。

術後の経過によっては、これよりも長く入院することもあります。

しばらく病院で過ごすことになりますので、下着や着替えなどを準備しておきましょう。

病院やクリニックの中には、タオルやパジャマなどのレンタル品を用意しているところもあります。

薬を服用されている方は、内服中の薬とお薬手帳も忘れずに持参するようにしてください。

緑内障の手術当日の流れ

入院の場合は、手術日の前日に来院して入院の手続きを済ませます。

日帰り手術の場合は、当日に手続きや医師からの説明などがありますので、時間に余裕をもって来院すると良いでしょう。

手術を受ける際には、指輪や時計、ネックレスなどのアクセサリー類はすべて外します。

義歯を入れている方も外しておきましょう。

女性の方は、手術前に化粧やマニキュアなども必ず落としておいてください。

手術開始時間の少し前から点滴を開始して、麻酔の目薬を注入します。

手術の方法は、「線維柱帯切除術」、「線維柱帯切開術」などが用いられます。

麻酔が効いているため、手術中は何も感じませんので安心してください。

手術自体は30分ほどで終了となります。

手術室に入ってから終了までの時間は45分ほどです。

緑内障手術後の過ごし方

緑内障の手術が終わった後は、しばらく安静に過ごさなくてはなりません。

術後すぐの入浴や洗顔などは禁止となります。

担当医の許可が下りるまでは、お風呂には絶対に入らないようにしてください。

緑内障の手術や入院時には付き添いが必要?

すでに片目を失明されている方は、術後の生活に支障をきたすことがあるため、ご家族等の付き添いがあったほうが安心でしょう。

足腰が悪いなどの事情で身の回りのことを自力でできない方も、付き添いが必要になります。

付き添いが必要かどうかについては、担当の医師や看護師へ相談してみてください。

緑内障を乗り越えるための心構え

実は失明のリスクとなる緑内障

緑内障は加齢によって発症リスクが上がる病気で、60歳以上の方では約10人に1人が発症しています。

失明の大きな原因となる眼の病ですが、これは発症者が多いことも関係しています。

緑内障は定期的な眼科健診で予防できるので、年に1回は受けるようにしてください。

異変を感じてから眼科に行くという人は多いですが、異変がある状態では相応に進行しています。

緑内障が進行すると、視界にモヤがかかったようになります。

症状の進行によって、範囲が次第に広がっていくのが特徴です。

ダメージを受けた視神経は回復しないため、緑内障を治すことはできません。

そこで、現在における視野を維持していく対策が要になります。

具体的には眼圧を下げて、視神経へのダメージを抑制するのです。

治療の基本は点眼薬を使用し、眼圧を抑えるという方法になります。

ほかには、レーザーや手術などによる方法もありますが、いずれも完治にはなりません。

そのため、症状の進行を最小限に抑えつつ、うまく付き合っていくことが大切です。

従来の生活を維持しながら治療できる

緑内障が原因で失明してしまうと、生活に大きな支障が出てしまうでしょう。

人間が情報を取り入れるとき、最も依存している器官は「目」であり、その割合は80%にもなると言われています。

ただ、緑内障の罹患率は高いですが、失明するリスクはそれほど高くはありません。

早めに発見して治療をすれば、健全な生活を送ることができます。

緑内障になると生活スタイルが一変すると考えている人は多いですが、基本的に生活を変える必要はありません。

今まで通りの生活を送りながら、眼圧の上昇を抑えることがポイントになります。

適切な対策や治療をしているなら、それ以上は不安要素を抱えないようにしましょう。

必要以上に考えても気持ちが落ち込むだけで、何もメリットがないからです。

規則正しい生活をすることは大切

緑内障治療の基本は点眼薬の使用であり、生活スタイルは基本的に変える必要がありません。

ただし、体に負担となる習慣に関しては、目にもダメージを与えてしまう可能性が高いです。

そのため、危険因子となる習慣を取り除いていく必要があります。

たとえば、高血圧と糖尿病は緑内障の進行を早めるため、塩分や糖質の摂りすぎには注意してください。

また、適度な運動をするようにすれば、これらの血圧や血糖値を安定させられます。

もちろん、喫煙やお酒の飲み過ぎなどにも注意しましょう。

ほかには、睡眠時無呼吸症候群も危険因子となるので、必要に応じて治療をしてください。

治療法としてよく活用されるのは、「マウスピース治療」です。