がんの治療費と入れる保険②

癌とはどんな病気なのか?


癌とは?

日本人の死因としても多い癌は、どうしてできてしまうのでしょうか。
若くても癌にかかってしまうと、進行が早く命を落としてしまう場合もあります。
体の中で細胞が日々分裂や増殖を繰り返しているのですが、その機能がうまくいかなくなってしまうとコントロールができなくなってしまいます。
すると、遺伝子変異してしまった細胞集団が集まり、勝手に増殖し始めて腫瘍が転移や浸潤的に増殖していく現象が起きてしまうのです。
この状態が起きてしまった病状を、悪性腫瘍(癌)と読んでいます。
癌は稀にあったものがなくなっている場合もありますが、ほとんどの場合そのままにしていると全身に転移してしまいます。
早めの治療をして、体から取り除かなければなりません。
ずっと放置した状態が続いてしまうと、ほとんどの場合死に至ります。

癌とがんは違う?

深く癌について知らない人からすると、癌もがんも一緒に感じます。
ただ漢字と平仮名の表記が違うだけと思ってしまいますが、正確的には多少違いがあります。
平仮名のがんの場合、漢字の癌をはじめ肉腫や白血病、悪性リンパ腫などさまざまな状態が含まれるのです。
それに対して漢字の癌は、肉腫や悪性リンパ腫は含まれていません。
すべての癌を表したい時には、漢字ではなく平仮名のがんが使われています。

 


癌はさまざまな臓器で発生している

よく聞く乳癌や大腸癌、肺癌など聞き慣れている臓器もありますが、ほかにも体にあるすべての臓器や組織から発生してしまいます。
人によってその部位はさまざまで、できる箇所や進行度によっても手術の仕方が変わってきます。
皮膚や胃などの粘膜など上皮性細胞から発生する悪性腫瘍を癌と言い、その他の筋肉や骨、脂肪など非上皮性細胞から発生した悪性腫瘍を肉腫と呼んでいるので違いを覚えておくと良いでしょう。


癌になりやすい生活

さまざまな研究では、癌になりやすい人の生活がわかってきています。
その中でも代表的なのは喫煙です。
どうしてもストレスが溜まってしまい、口寂しい時にはタバコを吸ってしまう方もいるでしょう。
このちょっとした気を紛らわすタバコが、肺癌をはじめとするさまざまな癌の原因になっているとわかっています。
さらに、副流煙もあるため、周りにいてタバコを吸わない人にも影響を与えてしまうのです。
ほかにも、飲酒する人もさまざまな癌になりやすいと言われています。
お酒を飲む時におつまみも好きなものばかりを並べてしまうと、栄養も偏ってしまい栄養不足になります。
飲酒で取り込むエタノールも良くありません。
こういった理由からも、飲酒をしている人はリスクが高くなります。

 

抗がん剤による癌治療


抗がん剤による癌治療

癌の治療法には、癌の患部を取り除く手術や癌細胞に放射線をあてる放射線治療、癌細胞の増殖を防ぐ抗がん剤による薬物治療などがあります。
どの方法が用いられるかは癌の種類や進行度、症状や目的によって異なります。
抗がん剤による治療は、癌細胞の増殖を防ぐことや成長を遅らせることができるため、転移や再発を防ぐ目的で行われることが多いです。
小さな癌で転移のおそれがあるところを治療する目的や手術を行った後の転移や再発防止目的で行われます。
手術や放射線による治療が局所的なターゲットに行うのに対し、抗がん剤を投与すると体中に巡らせることができます。
そのため、血液やリンパの癌など広い範囲に広がる癌の治療のためにも用いられることが多いです。


抗がん剤のメリット

抗がん剤を投与することで、薬が血液を巡り、体の隅々まで癌細胞の増殖や成長を防ぐ薬を行き渡らせることができます。
全身に散らばった癌細胞に働きかけることができ、転移や再発を予防できるため、癌の根治を目指す治療法として選ばれることが少なくありません。
単体で行われるだけでなく、手術の前後に実施されることも多いです。
また、根治が難しい場合でも、癌細胞を減らすことや成長を遅らせることで、進行を遅らせることが可能です。
癌と闘いながら、できる限り長く生きたいと望む患者さんにも選ばれています。


抗がん剤のデメリット

癌細胞の殺傷能力に優れた薬ですが、血液を通じて全身を巡っていくため、正常な細胞にも影響を及ぼすリスクがあります。
特に腸や皮膚、毛根や骨髄に影響を与えやすく、その影響が辛い副作用として現れるのがデメリットの一つです。
胃腸の細胞を傷付けることで吐き気や嘔吐が起こり、皮膚や毛根を攻撃してしまうことで脱毛が生じます。
骨髄に影響が及ぶと、骨髄抑制と呼ばれる症状が起こるのも要注意です。
骨髄は白血球や赤血球、血小板などの血液の成分を作る役割を果たしていますが、骨髄抑制が起こると、この働きが低下する場合や異常が起こります。
嘔吐や脱毛と異なり、自覚症状として現れません。
そのため、血液検査によって成分を調べることが必要になります。
抗がん剤治療中も定期的な血液検査が実施されると思いますが、各成分の量の変化などにも気を配りましょう。

 


抗がん剤治療の方法

抗がん剤は錠剤やカプセルのような服用する薬のほか、点滴や注射で血管に直接注入する方法もあります。
注射や点滴による抗がん剤治療は辛い副作用も出やすいことから、従来は1~2週間程度、入院して行われるのが一般的でした。
ですが、近年は抗がん剤の進歩で副作用が軽減される場合や副作用をケアする支持療法の進歩により、1クールは入院で、2クール目は通院で行われることやすべてを通院のみで行うケースも増えています。

 

癌の治療にはどのようなものがある?


癌の三大療法

がん治療は大きく3つの方法に分けられます。
手術・薬物療法・放射線療法は癌の三大療法と呼ばれています。
日本のがん治療は手術が優先的に行われており、薬物療法や放射線療法は手術後の転移や再発防止のために併用されることが多くありました。
近年では、各療法が進歩を遂げており、癌の種類やステージによっては薬物療法や放射線療法を中心に行われるケースも増えてきました。


癌の手術

早期の癌をはじめ、進行が進んでいる場合でも罹患部の切除可能な場合に行われる治療です。
癌の病巣と周辺組織やリンパ節などに転移している部分があれば、同時に切除します。
がん細胞を一気に取り除けるため、完治の可能性が高まるのがメリットです。
一方、メスを入れての手術は、患部の治癒や全身の回復に時間がかかります。
また、乳癌による乳房の切除や子宮癌による子宮の摘出、胃癌による胃の一部の切除など、臓器や体の機能が失われるケースも少なくありません。
近年では手術の技術も進化し、切除する範囲をできるだけ最小限にとどめる縮小手術や体への負担をできるだけ少なくする内視鏡を用いた腹腔鏡下手術や胸腔鏡下手術なども登場しています。


薬物療法

薬物療法の代表的な治療は抗がん剤です。
抗がん剤を服用することや点滴や注射で直接血液に注入することで、がん細胞を死滅させることや増殖を抑えることができます。
抗がん剤が血液を通して全身を巡るので、わずかな転移も抑える効果が期待できます。
一方で、正常な細胞にも負担がかかるので、吐き気や倦怠感、しびれや脱毛などの辛い副作用が出ることが多いです。
この弊害を抑えるため、がん細胞だけにアプローチできる分子標的治療薬の開発も進められています。
抗がん剤だけでなく、ホルモン療法(内分泌療法)も薬物療法の一つです。
特定のホルモンの分泌や作用を抑制することでがん細胞の活動を抑える方法で、乳癌や子宮癌、甲状腺癌や前立腺癌などで行われています。


放射線療法

癌の病巣に放射線を照射することで、がん細胞を死滅させる治療法です。
事前の検査で癌の大きさや位置を正確に測り、集中的に照射する技術も高まり、効果が出やすくなっています。
一方で、放射線により照射部の炎症が起きることやめまいなどの副作用が起こることも少なくありません。
近年では、体の外側から照射する外部照射の方法に加え、放射性物質を内服することや注射で投与する放射性同位元素内用療法や放射線を出す物質を密封したカプセルを挿入する密封小線源治療も登場しています。
ですが、放射線の影響が強いため行動制限が必要など、治療にあたって生活に影響が出る場合があります。

 

癌の前兆ってあるのでしょうか


癌の原因

癌の原因はさまざま考えられます。
遺伝的な要素もいくらかありますが、多くは生活習慣やストレスなど、日々の暮らし方といった後天的な要素が影響します。
癌は日本人の死因の第1位になっていますが、生活習慣病とも言われ、生活習慣の影響は大きいです。
忙しすぎる生活で睡眠不足が慢性化する場合や栄養バランスが悪い食事や偏った食生活、大量の飲酒やタバコ、過度な肥満や運動不足などさまざまな要素が影響します。
これらに起因し、ホルモンバランスを崩すなどして、さまざまな場所の癌の発症に結びつくのです。


癌の前兆

癌かもと思う前兆は、癌の種類や癌が起こる場所によっても異なります。
たとえば、日本人に多い大腸癌の場合、お腹のハリや下痢や便秘が起こりやすくなり、ひどくなると血便が出ます。
血便が出て検査をすると、大腸癌だったというケースは少なくありません。
すい臓癌は気づきにくく、見つかった時にはかなり進行が進んでしまうような怖い癌の一つです。
お腹あたりや背中などが痛むケースが見られます。
前立腺癌は、おしっこをする際の痛みや血尿が起こることがあります。
子宮癌では生理の異常やお腹や骨盤回りのハリ、オリモノの異常などが見られるため、生理の周期が乱れた場合やどす黒い出血があるなどしたら、早めに検査を受けるのがおすすめです。
乳癌は、ネットなどでもセルフ検査の方法が紹介されていますが、乳房の周りにしこりなどを感じたら、やはり早めに検査を受けることが大切です。
また、癌の種類を問わず、体重が減る、やつれてくるケースも少なくありません。
癌によっては、むくんだりすることもありますが、基本的には痩せることが多いです。
これは癌細胞が良質な細胞をどんどん侵食し、栄養を奪ってしまっているからだと言われています。
痩せた場合や体重が大きく減った場合、前兆というよりは、すでに進行が進んでいる可能性もあります。
日頃から体重を量ることや自分の食欲などを把握し、少しでもおかしいなと思ったら早めに検査を受けましょう。

 


定期健診と日頃の気づきが大切

癌は早期発見、早期治療が、回復するために重要となります。
年に1度の健康診断をはじめ、職場や自治体などから案内される各種の癌検診を積極的に受けましょう。
年に1度検査しても、その間に癌が発症し、進行することも少なくありません。
定期検診の間も、体重を毎日量ったり、尿や便の頻度や様子を確認したり、なんらかの前兆がないか、日頃から自分で把握していくことが大切です。

 

 

通院しながら癌と向き合う


癌治療の不安

癌というと長期入院や手術がイメージされます。
入院して手術するだけでは終わらず、再発を防止するために抗がん剤治療などが継続されるケースも多いです。
治療が長期にわたるため、放射線治療や薬物療法を行うたびに入院することになれば、仕事もしにくくなります。
これまでは癌闘病のために、仕事を辞める方も少なくありませんでした。
癌治療は長期に及び、先進医療など健康保険が適用できない治療もあるため、多額の医療費がかかります。
そのうえ、仕事を辞めて収入が途絶えると、満足のいく治療が受けられなくなるかもしれません。

 


通院による治療もできる

現在では放射線治療や薬物療法、緩和ケアなど、手術以外のほとんどの治療が通院でも可能となっています。
通院しながら治療が継続できれば、仕事を辞めることなく、平日に仕事がお休みの日や有給休暇を使いながら仕事と治療の両立が可能となります。
癌に罹患される方の中には、子育て中の方も少なくありません。
お子様がいるのに頻繁に入院して治療を受けることになると、ご家族のことが心配ですし、お子様もママやパパに甘えられず、不安な時を過ごすことになります。
通院で治療ができれば、家族との生活を続けながら、安心して治療が受けられるのもメリットです。


副作用の不安も解決

抗がん剤や放射線を使った治療では、気持ちが悪くなるなど副作用が出ることが多いです。
副作用の心配がある中、通院での治療は不安かもしれません。
もちろん、不安な方は入院しての治療も可能です。
また、通院専用の癌外来には専門医をはじめ、癌看護専門看護師や癌専門薬剤師などのエキスパートが揃っています。
副作用の不安をはじめ、仕事と治療スケジュールの調整や家での過ごし方、セルフケアについてなど、さまざまな事柄に相談に乗ってくれます。
通院での治療後、気分や体調がおさまるまで休むこともでき、患者さんに寄り添ったサポートをしてくれるので安心です。

 


心配を上回るメリットも

癌に罹患すると進行や再発の不安だけでなく、治療が辛い、副作用で苦しいなどさまざまな悩みが生まれます。
入院して、いつ退院できるのかわからない不安の中で治療を続けると、精神的にも辛くなります。
働けなくなって医療費を賄えるだろうか、長期休職で仕事のポジションはどうなるのだろうか、家族はどう過ごしているだろうか心配はつきません。
通院による治療が受けられることで、経済的な不安が緩和され、仕事でやりがいを得て、癌治療と向き合うモチベーションも高まります。
支えてくれる家族の笑顔に癒されながら、頑張ろうと思えます。

癌の発症リスクと発症するまで


癌は突然発症する?

健康診断や癌検診で癌が見つかり、驚く方やショックを受ける方は少なくありません。
ある日突然見つかるイメージがありますが、がん細胞が突然生まれることはありません。
小児の癌は別として、癌が発症するには加齢をはじめ、生活習慣やストレスなどさまざまなことが影響を及ぼし、長年にわたって多くの要因が蓄積されることが発症につながります。
不規則な生活習慣や食生活の乱れ、睡眠不足、働きすぎ、タバコや過度な飲酒などさまざまなことが影響し、長年にわたって体にダメージが加わることで癌が発症するのです。


免疫による発症の抑制

長年にわたる乱れた生活習慣や偏った食生活、ストレスなどによって正常な細胞の一部ががん細胞化したとしても、免疫機能がしっかりと働けば、がん細胞を死滅させ、本格的な癌に発展するのを抑えられると言われています。
人間にもともと備わっている免疫システムを打ち破り、癌として発症するまでには10年、20年という長い年月がかかるのが一般的です。
逆にいうと、10年、20年と乱れた生活習慣を続けたり、お酒を飲み過ぎる生活を続けたり、タバコを吸い続けたり、無理をして仕事を頑張り続けたり、ストレスを溜めていくと、免疫機能も落ち、癌発症のリスクを高めます。
癌はいったん発症すると、どんどん増殖を続けていくので注意しなくてはなりません。
がん細胞は、周囲の正常な組織に侵入して増殖を続け、血液やリンパ液に入っていきます。
血液やリンパの流れに乗って、体のさまざまな部分へと転移していくのです。
がん細胞は細胞や組織の成長や維持に必要な栄養を奪っていくため、癌の進行とともに体が衰弱し、痩せていきます。
ダイエットをしているつもりもないのにやつれてきた時や疲れが激しい時はすぐに検診を受けましょう。

癌発症は遺伝?

癌には遺伝的な要素があるのは事実ですが、癌遺伝子が存在したとしても、すぐに誰もが癌を発症するわけではありません。
癌遺伝子に傷が付くと、細胞をがん化させます。
傷付く原因の多くは、やはり生活習慣の乱れやバランスの悪い食生活、ストレスなどです。
人間の体は、癌の増殖を促進する遺伝子が存在するリスクがある一方で、癌化を防ぐ癌抑制遺伝子も存在しています。
つまり、癌が増殖しやすい遺伝子を持っていたとしても、癌発症を防ぐ機能も備わっているのです。
遺伝による癌が発症するのは、体のバランスが崩れ、防御機能が効かなくなった時です。
バランスを崩さないためにも免疫を低下させないよう、生活習慣や食生活を見直し、ストレスを溜めない生活が大切になります。

 

 

最新のがん保険で安心の備えを


がん保険でできること

癌で入院や手術をした際には、一般的な医療保険や医療特約でも入院給付金や手術後の通院給付金、手術給付金などを得ることができます。
一方、がん保険に加入していれば、一般的な医療保険では得られない、癌の治療リスクに備えた保障が得られます。
たとえば、診断一時金や通院給付金、先進医療保障などです。


助かる診断一時金

一般的な医療保険では、がんと診断されただけでは何の保障も得られません。
癌の治療のために入院した場合や手術をしない限り給付金が出ません。
がん治療においては、入院せず、通院で薬物療法や放射線治療を受けるケースもあります。
こうした際でも、がん保険に入っていれば、一部の癌を除き診断給付金が支給されるので、治療に備えることができます。
また、癌の発症に伴い、治療に専念するために休職する方や仕事を辞める方も少なくありません。
体力が落ちて仕事ができなくなる方、抗がん剤治療などの副作用が辛くて日常生活にも支障が出る方もいます。
こうした不安がある中で、診断一時金が出ると、収入の減少をカバーしてくれ、安心して治療に専念することも可能です。


通院給付金が出ると安心

がん保険の中には通院給付金が出るタイプもあります。
一般的な医療保険や医療特約でも、通院保障はあると思われますが、給付条件が違います。
一般的な医療保険や医療特約の通院給付金は、入院して退院した後の経過観察等に伴う通院しか保障されません。
入院することなく通院をする際は給付対象外です。
近年のがん治療では外来治療といって、通院のみで治療を続ける方もいるため、通院保障が付いているとより安心です。


先進医療の保障

先進医療は最先端の医療技術や新薬を用いる治療ですが、治療の有効性を示す実績がまだ十分でなく、ノウハウも普及していないために健康保険の対象外となります。
つまり、全額自己負担しなくてはなりません。
がん治療においては先進医療しか治せる手段がないというケースもあり、その負担額が数百万円に及ぶこともあります。
治療費を払うために借金をする方や支払えずに治療をあきらめる方もいます。
そんな時、がん保険から先進医療の保障が得られると安心です。
一般的には実際に支払う実費を、保険会社によって定める上限額を限度にカバーすることができます。
なお、先進医療が保障されるようになってからまだ歴史が浅いです。
かなり前に入ったがん保険では先進医療は対象外となっているので、見直しも検討しましょう。

がん保険は加入条件と、どんな時に保険が適用されるのかを確認することが大切

癌の新しい治療法について


これまでのがん治療

従来のがん治療としては基本的に以下の3つの方法があり「三大治療法」とも呼ばれています。
 
1.手術療法
 
できてしまった腫瘍を外科的手術によって切除する治療法です。
がん細胞がリンパ節まで広がっているようであれば腫瘍だけでなく周囲の組織やリンパ節も一緒に切除することがあります。
早期の癌であれば手術療法が積極的に行われ、近年は内視鏡や腹腔鏡などを使うことで患者の負担を抑えることも可能になっています。
 
2.放射線療法
 
病巣に放射線を照射することで、がん細胞を死滅させる治療法です。
放射線は体の外部から照射する方法と注射や薬を用いて体の中から挿入する方法の2つがあります。
 
3.薬物療法
 
抗がん剤を使うことでがん細胞を叩き、死滅させたり増殖を抑えたりする治療法です。
抗がん剤は血液を通じて体中に広がるので転移が始まっている癌の治療にも有効ですが、脱毛や吐き気など副作用がつらい治療法でもあります。

 


第四の治療法としての免疫療法

三大治療法に次いで登場したのが免疫治療です。
免疫とは人体に侵入してきた細菌やウイルスをやっつけて健康を守るためのシステムであり、この免疫システムを高めることでがん細胞を攻撃するという治療法です。
免疫療法自体はかなり以前から存在していましたが、いわゆる民間療法の類であり、効果についてはあまり期待できないものも数多くありました。
しかし、研究が進んで免疫チェックポイント阻害薬が登場したことで免疫治療でも十分に効果が期待できるようになってきています。
代表的なものとしてはPD-1抗体やPD-L1抗体があります。
また、オプジーボが2018年にノーベル医学賞を受賞するなど、今後発展が期待される治療法の一つです。

 


光免疫療法

癌の最新の治療方法の一つが光免疫療法であり、第五のがん治療法とも呼ばれています。
日本では、2020年に頭頸部癌の治療を対象に厚生労働省によって承認され、保険での治療が可能になりました。
光免疫療法では、がん細胞に吸着しやすいタンパク質(抗体)に光に反応する薬剤を付着させ、がん細胞の内部にそのタンパク質が集まったところで近赤外光線を照射してがん細胞を死滅させます。
光免疫療法は副作用が少ないというのも大きなメリットです。
抗がん剤を使うと正常な細胞まで攻撃してしまうので、ひどい副作用に悩まされることになりますが、この治療法ではがん細胞だけを集中的に攻撃できるので、正常な細胞には影響しないからです。

がん治療を受ける際に注意したいこと


治療法を選ぶ際の注意点

がん治療は癌の種類やステージ、発症している部位などに応じて、適切な治療法が異なります。
医師からいくつかの提案を受けると思いますが、ご自身や家族と、しっかりと説明を聞き、納得のいく方法を選択することが大切です。
その際はメリットだけでなく、デメリットの確認も欠かせません。
治療に伴う副作用だけでなく、普通に生活ができるのか、転移や再発の可能性、延命の可能性はどのくらいあるのかなど、納得いくまで確認しましょう。
たとえば、手術をすれば再発リスクが低いケースでも、その代償として乳癌のように乳房を失う場合や子宮癌のように子宮を失い、妊娠できなくなるケースもあります。
咽頭癌などの場合、声を失うリスクもあります。
声を失った後、筆談で生活していくのか、パソコンなどを利用してコミュニケーションを取るのかなど、その後の生活までイメージしておくことが大切です。
胃癌で胃の大部分を切除したとすれば、術後はどのような食生活を送るのかなど、治療後のことまで含めて確認をしておきましょう。

 


通院治療にあたり注意したいこと

手術前後には必ず入院が必要ですが、近年は抗がん剤治療や放射線治療を行う場合には入院せず、通院で行えるケースも増えています。
定期的なタイミングが重要となるので、計画に沿って通院できるようにすることが大切です。
仕事を続けながら通院治療をする方は、副作用が出ることを考え、治療の日とその後2日ほどはお休みにするなど、仕事との調整も必要です。
職場の理解と協力を得ながら、漏れなく通院治療が受けられるようにしましょう。
機会を逃したことで、転移や再発のリスクを高めることがあるためです。

 


治療中に注意したいこと

入院しての治療の場合、副作用が出た時や異変が生じてもすぐに医師や看護師が対応してくれます。
ですが、通院治療の場合は副作用の対処もご自身とご家族で行わないといけません。
そのため、副作用の種類に応じて、どのようなことを行えば良いか、病院でのガイダンスをしっかり確認して適切な対応を取ることが必要です。
また、発熱した場合やケガをして血が止まらないなどの場合はすぐに病院での入院や診療が必要になるケースもあります。
通院治療だからといって我慢することなく、不安な時や異変を感じたら、すぐに病院に行きましょう。
抗がん剤治療の場合、2日ほどは家族の健康にも影響が及ぶリスクがあります。
トイレを使い分けることやお子様と一緒にお風呂に入るなどは控える期間がありますので注意しましょう。